こんばんは。猫田です。
仕事終わりや週末に家でゆっくり過ごす時間…
いつも同じお酒を飲んでいたりしていませんか?
ついつい、缶ビールや缶チューハイを飲んでしまうこともあるかと思います。
しかし、それでは「酔いを楽しむ」ことしかできません。
たまには特別感のある一味違うお酒を飲んでみることで「お酒を楽しむ」ことができるようになります。
そこで!一味違うお酒としておススメしたいのがジンの銘柄
HENDRICK’S GIN
(ヘンドリックス ジン)
です。
ただし、普通のジンと一味違うジンですので、通常のジンをあまり飲んだことがない方は、まずはスタンダードなジンを試していただきたいと思います。
ヘンドリックスジンは、
・すっきり系のジンを探している人
・ジン独特の風味がちょっと苦手な人
・話題にしやすい変わったお酒を探している人
におススメの銘柄ですので、当てはまる方は是非読んでいただきたい内容になっています!
■本記事の内容
・ヘンドリックスの基本情報
・ヘンドリックスのレビュー
・ヘンドリックスおすすめのカクテル
■筆者「猫田」について
・某ビール会社で生産管理の業務に携わっていました。
・趣味はお酒を飲むこと、バー巡り、カクテルづくり。
・特に好きなお酒はジンです。
・お酒の情報に特化したブログを運営しています。
それでは、個性的な原料ながら正統派の味わいのジン「HENDRICK’S GIN」をご紹介していきます!
ヘンドリックスの基本情報
概要
名称:HENDRICK’S GIN
ヘンドリックス ジン
概要:バラとキュウリのエキスを加えたちょっと変わった正統派ジン
特徴:華やかな香りと清涼感のあるクセのない味わい
度数:41.4% / 44.0%
価格:約3,500円(700ml)
HENDRICK’S GINは1999年に誕生した比較的新しいスコットランド産のジンです。
少量生産にこだわっており、クラフトジンの中では先駆け的銘柄とも言えます。
キュウリとバラのエキスを使用していることが特徴ですが、味わいは正統派ですっきりと飲みやすいため、ジンの薬草感が苦手な人にもおススメできるジンとなっています。
ヘンドリックスをベースにしたカクテルでは、レモンやライムなどの代わりにキュウリを使用するという特徴があります。
生のキュウリを用いることが一般的ですが、ピクルスを添えてみるとまた違った楽しみ方の出来ると公式からも紹介されています。
すっきりとした味わいだからこそ、様々な楽しみ方ができる点が素晴らしいです。
外観
高さ:19.5cm
横幅:9cm
※700mlボトルの大きさです。
どっしり無骨な見た目!
太い円柱状の黒いボトルに、オフホワイトのラベル、シンプルな字体で書かれた名前…
どこまでも飾らない見た目が素晴らしい。
蓋はキャップかと思いきや、内側がコルクになっています。
欠けることもなく開閉しやすい作りになっています。
続いて表記について…
上部のリボンのイラストには、
”SMALL BATCH HANDCRAFTED”
の表記がされています。
少量生産にこだわりを持っていることが分かります。
また、HENDRICK’S GINの名前の下には
”DISTILLED and BOTTLED IN SCOTLAND”
の表記があります。
そして、GINの表記の下にこっそり書かれている
”EST. 1886”
はヘンドリックスの製造を行うグランツ社の前身となる「グレンフィディック蒸溜所」が設立された年になります。
蒸溜所
スコットランドの南西部にあるエアシャー地方のガーヴァンという海沿いの村にヘンドリックスの蒸溜所があります。
スコットランド最大の都市グラスゴー。
そこから100km弱南西に向かった海沿いにガーヴァンがあります。
ヘンドリックスはウイスキーメーカー「William Grant&Sons(ウイリアム グランド&サンズ)社」が製造しており、同社の蒸溜所敷地内にヘンドリックスの蒸溜所があります。
Girvan Distillery(ガーヴァン蒸溜所)という、ジン蒸溜所とウイスキー蒸留所が併設されている蒸溜所の敷地内に、「ジン・パレス(ジンの宮殿)」という名の蒸溜所が2018年にオープンしています。
そのジン・パレスでヘンドリックスジンは製造されています。
植物園から実験室まで併設されていながら外観は宮殿のような雰囲気…とのこと。
一般向けの見学は行っていないようですが、是非一度見てみたいですね。
製造方法
以下11種類のボタニカルを使用しています。
ジュニパーベリー、オレンジピール、エルダーフラワー、コリアンダーシード、オリスルート、キャラウェイーシード、キュベブベリーズ、アンジェリカルート、ヤロウ、カモミール、レモンピール
さらにバラのエキス(Rose Petal Essence)とキュウリのエキス(Cucumber Essence)を入れているのがヘンドリックス最大の特徴です。
主張しすぎずも豊かな香りはこれらのボタニカル、エキスから造り出されます。
また、ヘンドリックスベースのカクテルにキュウリを添えるのも原料にキュウリのエキスを使用していることに由来します。
さらにヘンドリックスは2種類の蒸溜器を用いて蒸留されます。
通常のジンは、1種類の蒸溜器・1種類の蒸溜方法を使用しますが、ヘンドリックスは2種類の蒸溜器を使用し、ボタニカルの抽出方法も2種類と、ボタニカルの特性により抽出方法を変えるというこだわりがあります。
蒸溜器は以下の2種類が使用されています。
Bennett still:
最も古い蒸留器の一種。
グレーンスピリッツにボタニカルを直接漬け込むことで香味をつける「浸漬法」により、ボタニカルの香味をしっかりと抽出します。
Carter-head still:
蒸溜の際にアルコールを含む蒸気を、ボタニカルが入ったバスケットに通して香味をつける「バスケット法」により、ボタニカルの香りを軽やかにつけます。
これらの蒸溜器を使い分けることで、しっかりと香味をつけるもの、軽やかな香りをつけるもの、をうまく組み合わせています。
これらのボタニカル、エキス、蒸溜器のこだわりにより、ヘンドリックス ジンは華やかでフローラルな香り、すっきりと飲みやすい味わいに仕上げられています。
受賞歴
ヘンドリックスの受賞歴はあまり輝かしいものではありません。
すごく美味しいんですけどね。
様々なジンを飲み比べる時にはややパンチが足りないのでしょうか…
ここでは、ISC, IWSC, SFWSCの2013年~2021年結果をご紹介します。
総括としては、ISC, IWSCでは苦戦しエントリーも少なめ、SFWSCでは近年やや評価が上がってきている…
といったところでしょうか。
最近はエントリーが少なくなっていますが、またチャレンジすることを期待したいところです。
ジンのコンペティションにどのようなものがあるかはこちらの記事で解説しています。
■ISC
エントリー自体少なくなっていますが、ISCとの相性はあまり良くなさそうです。
2021年現在、2018年以降はエントリーしていません。
2021年:―
2020年:―
2019年:―
2018年:―
2017年:Bronze
2016年:―
2015年:Bronze
2014年:―
2013年:Bronze
■IWSC
こちらもエントリーは少なめです。
2021年現在、2018年以降はエントリーしていません。
2021年:―
2020年:―
2019年:―
2018年:―
2017年:―
2016年:Silver
2015年:Bronze
2014年:Silver
2013年:Silver
■SFWSC
2017年にGoldを受賞しており、評価は上がってきています。
2021年:―
2020年:Silver
2019年:―
2018年:―
2017年:Gold
2016年:Silver
2015年:Bronze
2014年:Bronze
2013年:―
ヘンドリックスのレビュー
香味特徴
まず香りから…
主張は強くないものの、華やかでフローラルな香り、柑橘系の爽やかな香りが感じられます。
アルコール臭もあまりせず、バランスの良い香りです。
続いて口に含んでみます…
口当たりはとても軽く、程よい甘味と苦味が感じられるバランスの良さ。
すっと消える後味は多くの人に愛される味に思います。
ジントニックで飲んでみると…
すっきりあっさり!
ジントニックで飲むととにかくあっさりです。
ジン自体の主張は強くないのでソーダ割の方があうかもしれません。
おススメのシーン
・食事中に
主張の強すぎない味わいは、ジンリッキーなどあっさりとしたカクテルにして食事中に飲んでも邪魔をしないのでおススメです。
その際にはやはりキュウリを添えるのがおススメ。
キュウリを使った料理があるとなお良し。
・はじめてジンを飲む時に…
ヘンドリックスはクセが少ないので最初に飲むジンとしてもおススメです。
また、ジンの薬草感が苦手…という人にもおススメしたい味わいです。
なんといっても飲み飽きない味わいは素晴らしい!
ヘンドリックスおススメのカクテル
ジントニック(キュウリ)(★★★★☆)
ヘンドリックス ジン…………………45ml
トニックウォーター…………………適量
スライスしたキュウリ ……………1切れ
氷を入れたグラスにジンを注ぎ、トニックウォーターで満たして軽く混ぜます。
キュウリはピーラーで薄くスライスして、巻くようにグラスの中に入れます。
ジントニックをはじめ様々なカクテルで、レモンやライムの代わりにキュウリを添えるのがおススメです。
ジントニックに浸されたキュウリもまた美味!
今回は、ピーラーでスライスしたキュウリを添えてみました。
キュウリは香水の成分にも使われることがあり、爽やかでみずみずしい香りが感じられます。
ジンの良さも、キュウリの良さも、どちらも引き出せる素晴らしいカクテルに仕上がっています!
ジントニック(ライム)(★★☆☆☆)
ヘンドリックス ジン……………45ml
トニックウォーター……………適量
ライム…………………………………1/6切れ
氷を入れたグラスにジンを注ぎ、トニックウォーターで満たして軽く混ぜます。
カットしたライムを軽く搾り、飾って完成。
安定感のある味です。
ただし、ヘンドリックス自体の個性は強くないためトニックの味がやや強めに感じます…
少しもったいない気がします。
ジンフィズ(レモン)(★★★☆☆)
ヘンドリックス ジン……45ml
レモンジュース……………20ml
砂糖 ……………………………2tsp
ソーダ …………………………適量
レモン …………………………1/6切れ
レモンを搾ってレモンジュースにします。
ジンとレモンジュース、砂糖をシェーク。
氷を入れたグラスに注ぎ、ソーダで満たして軽く混ぜます。
カットしたレモンを飾って完成。
個性の強くないヘンドリックスの味わいはどんなカクテルにもバランス良くマッチする…
そんな可能性を感じる味わいです。
感動的な美味しさではなかったもののバランスの良さを感じました。
ただし、ヘンドリックスの味がやや弱め…カクテルの腕が足りないのも事実です…
さいごに
この記事では、バラとキュウリのエキスを使用したジン
HENDRICK’S GIN
を紹介しました。
原料に個性がありながらも、あっさりと飲みやすい味わいでした。
主張は強くないので、カクテルづくりの際はヘンドリックスの味を消さないように注意が必要です。
プレゼントにおススメなクラフトジンはこちらで紹介しています。
ジンについての基礎知識はこちらから