ジンはどれも同じように見えて、実際に飲んでみると銘柄ごとの差がかなり大きいお酒です。王道らしいジュニパー感やドライさを楽しめるものもあれば、ボタニカルの個性が前に出た華やかなジンもあり、軽やかなタイプと重厚なタイプでも印象は大きく変わります。
だからこそ、ジンを選ぶときは単に有名な銘柄を選ぶだけではなく、自分がどんな方向性の味わいが好きかを意識することが大切です。ジントニックやジンソーダで楽しみたいのか、香りの個性をしっかり味わいたいのかによっても、あなたに合う一本は変わってきます。
この記事では、おすすめのジン銘柄を王道・個性派という切り口で紹介しながら、飲み方の幅や価格に対する満足度、手に入りやすさもあわせて整理しました。加えて、王道・個性派、軽やか・重厚といった味わいの方向性も図でわかるようにしているので、自分に合う一本を選ぶ際の参考にしてみてください。
<この記事でわかること>
- おすすめのジン銘柄13本の特徴
- 飲み方の幅、価格に対する満足度、手に入りやすさを踏まえた比較ポイント
- 王道・個性派、軽やか・重厚といった味の特徴
- 自分の好みに合うジンの選び方
まずチェックしたいおすすめのジン3銘柄
まずは、結論。
「ジンの魅力を感じられる王道の銘柄」、「個性派として印象に残りやすい銘柄」、そして「幅広い楽しみ方がしやすい銘柄」として猫田が心からおすすめする1本を紹介します。
ジンは銘柄ごとの差が大きいお酒ですが、この3本を見れば、王道と個性派の違いや方向性の違いもつかみやすくなります。とにかく間違いのない一本をすぐに選びたいかたは、ここだけチェックすれば問題ありません。
ゴードン|ジンの魅力を感じられる王道の一本
ゴードンは、ジュニパーの香りがしっかり立つ、王道かつ重厚寄りのロンドンドライジンです。
1769年創業の歴史あるブランドで、現在もジュニパーを軸にしたクラシックな方向性が特徴になっています。王道の香味をベースにしながらもジンらしさをきちんと感じやすく、定番の中でも物足りなさを感じにくい一本としておすすめの銘柄です。
ジンマーレ|個性を感じられる印象に残る一本
ジンマーレは、スペインのコスタ・ドラダにルーツを持つ地中海スタイルのクラフトジンです。
ジュニパーや柑橘に加えて、オリーブ、バジル、タイム、ローズマリーといった地中海らしいボタニカルを使っており、爽やかさの中にハーブの個性が感じられます。王道のドライジンとは少し違う方向の魅力があり、香りの個性やボトルの美しさも含めて印象に残りやすい一本です。
タンカレー|幅広い楽しみ方のできる一本
タンカレーは、王道のロンドンドライジンとして長く支持されている定番銘柄です。
ジュニパーを軸にしたクラシックな方向性をベースにしながら、ハーブ感やキレのよさも感じやすく、ジントニックやジンソーダなど幅広い楽しみ方に向いています。定番ジンの中でもバランスがよく、カクテルベースとして選びやすい一本です。
この記事での評価方法
この記事では、各銘柄を飲み方の幅・価格に対する満足度・手に入りやすさの3つの観点で整理しています。飲み方の幅は、ジントニックやジンソーダなどでどれくらい楽しみやすいか、価格に対する満足度は、その価格帯の中で満足しやすいか、手に入りやすさは、通販や店頭で見つけやすいかを基準にしています。
あわせて、味わいの方向性は王道・個性派、軽やか・重厚の2軸で図にまとめました。王道らしいジンの魅力を楽しみたいのか、個性のある香りを楽しみたいのか、あるいは軽やかな飲み口が好みか、重厚な味わいが好みかをイメージしながら見ると、自分に合う一本を探しやすくなります。
王道のおすすめジン銘柄
ゴードン
ゴードンは、ジュニパー感がしっかり立った王道のロンドンドライジンです。王道らしいドライな方向性を持ちながらも、ただ軽快なだけではなく、香りと味わいにある程度の厚みがあり、重厚寄りのジンとして印象に残りやすい一本です。
定番ジンとして名前を挙げやすい銘柄ですが、実際に飲んでみると、ビーフィーターやタンカレーとはまた少し違った存在感があります。王道の枠に収まりつつも、ジンらしい香味をしっかり感じやすいため、定番ジンを飲んできた中で「もう少しジュニパー感がほしい」「もう少し力強さがほしい」と感じる人にも合いやすい銘柄です。
飲み方としては、ジントニックやジンソーダのようにシンプルに割っても個性が埋もれにくく、ゴードンらしい香味を感じやすいのが魅力です。一方で、個性派ジンのように大きく方向性が振れているわけではないので、王道ジンの延長線上で少し重厚な一本を探したいときにも選びやすいと思います。
また、ゴードンはリニューアル時に度数変更が話題になった銘柄でもあります。旧ボトルを評価する声は今でもありますが、現行品もゴードンらしい香味の方向性はしっかり感じられるため、現在でも王道寄りのジンとして十分に魅力のある一本です。
ビーフィーター
ビーフィーターは、王道のロンドンドライジンの中でも特に定番として挙げやすい一本です。ロンドン塔の近衛兵を描いたラベルでも知られており、ジンにあまり詳しくない人でもボトルを見れば思い浮かぶことが多い銘柄だと思います。
味わいは比較的すっきりしていて、柑橘の爽やかさとジュニパーの香りのバランスが取りやすいのが特徴です。王道ジンらしい方向性はしっかりありながら、クセが強すぎるわけではなく、全体としてまとまりのよい仕上がりになっています。
そのため、ジントニックやジンソーダはもちろん、さまざまなカクテルにも合わせやすく、一本持っておくと使いやすいタイプのジンです。価格も比較的手に取りやすいため、王道ジンの中でまず基準になる一本を選びたいときにも向いています。
また、ビーフィーターは他のジンと飲み比べる際の比較対象としても考えやすい銘柄です。王道ジンの中でバランスがよく、極端にどこかへ振れていないからこそ、他の銘柄の個性を把握するときの基準としても使いやすい一本になっています。
タンカレー
タンカレーは、王道のロンドンドライジンの中でも、カクテルベースとして特に評価の高い定番銘柄です。バーで見かける機会も多く、ジンらしいクラシックな方向性をしっかり押さえた一本として知られています。
味わいは、ジュニパーを中心にしながらも、シトラスの爽やかさや後味のキレが感じやすく、王道感と洗練された印象を両立しているのが魅力です。すっきり飲みやすいだけでなく、軽すぎず、カクテルにしても存在感が残りやすいバランスのよさがあります。
そのため、ジントニックやジンソーダはもちろん、さまざまなカクテルで使いやすく、一本持っておくと活躍の幅が広いタイプのジンです。王道ジンの中でも、飲み方の幅を重視したいときや、定番として安心して選べる一本を探しているときにおすすめしやすい銘柄だと思います。
また、タンカレーにはプレミアムモデルのタンカレー No. TEN もあり、通常ボトルとはまた違った魅力を楽しめます。まずは定番のタンカレーで王道のバランスを押さえつつ、そこから広げていけるのもこの銘柄の強みです。
プリマスジン
プリマスジンは、日本ではビーフィーターやタンカレーほど名前が先に挙がる銘柄ではないかもしれませんが、正統派ジンとして確かな実績を持つ一本です。イギリス最古の蒸溜所で造られているジンとして知られており、名だたるカクテルのベースにも使われてきた歴史があります。
ボトル中央に描かれている船は、イギリス南西部プリマスから新天地アメリカへ渡った「メイフラワー号」です。こうした背景も含めて、派手さよりもクラシックな魅力を感じさせる銘柄だと思います。
味わいは、ジュニパーの香りがしっかりありながら、ほかのボタニカルは華やかに出すぎず、全体として硬派で正統派の印象にまとまっています。軽やかで華やかなタイプというより、落ち着きと厚みを感じやすいジンなので、王道の中でもやや重厚寄りの一本を探しているときに合いやすいです。
ゴードンのような、ジュニパー感のあるクラシックなジンが好きな人には、プリマスジンもかなり相性がいいと思います。知名度だけでなく、実績や歴史も含めて正統派ジンを選びたいときにおすすめしやすい銘柄です。
ボンベイ・サファイア
ボンベイ・サファイアは、王道のロンドンドライジンの中でも、ボタニカルの香りを豊かに楽しみやすい定番銘柄です。知名度の高いメジャーなジンですが、ただ無難にまとまっているだけではなく、ジュニパーに加えてシトラスやフローラルなニュアンスがほどよく感じられるのが魅力です。
使用されている10種類のボタニカルが生み出す香りは、爽やかさをベースにしながらも単調ではなく、王道ジンの中ではやや華やかな印象があります。ジュニパー感はきちんとありつつ、ほかのボタニカルも自然に感じられるため、定番のロンドンドライジンの中でも少し香りの広がりを楽しみたいときに合いやすい一本です。
そのため、ジントニックはもちろん、ソーダでシンプルに割るだけでも香りのよさが感じやすく、飲み方の幅が広いのも強みです。王道感を押さえつつ、少し軽やかで華やかな方向のジンを選びたいときにもおすすめしやすい銘柄だと思います。
また、ボンベイ・サファイアには“スター・オブ・ボンベイ”というプレミアムモデルもあり、こちらはより深みのある香味を楽しめます。まずは通常のボンベイ・サファイアで、この銘柄らしいバランスのよさと香りの広がりを味わってみるのがおすすめです。
No.3
No.3は、創業300年を超えるベリー・ブラザーズ&ラッド社が手がけるプレミアムジンです。王道のロンドンドライジンらしく、ジュニパーをしっかり軸に置きながら、シトラスやコリアンダー由来のスパイシーなニュアンスもきれいに重なっていて、全体として非常に整った印象があります。
香りはクラシックな方向性ですが、ただ無骨なだけではなく、繊細さや上品さも感じやすいのが特徴です。ジュニパー感をしっかり楽しめる一方で、ほかのボタニカルも自然に調和しているため、王道ジンの中でも完成度の高い一本として選びやすい銘柄だと思います。
飲み方としては、まずストレートやロックでボタニカルの香りをじっくり確かめたくなるタイプですが、ジントニックやマティーニのようなカクテルにしてもバランスのよさが崩れません。王道感、香りの整い方、飲み方の幅のバランスがよく、定番ジンの中でも少し上質な一本を選びたいときにかなり相性がよさそうです。
また、ブランド名の「No.3」は、同社オフィスの所在地であるロンドンのセント・ジェームス・ストリート3番地に由来しています。鍵をモチーフにしたデザインも印象的で、味わいだけでなく、背景や佇まいも含めてクラシックな魅力を感じられるジンです。
季の美
季の美は、日本らしい繊細な香味を楽しめる、ジャパニーズクラフトジンを代表する一本です。ベースには米を原料にしたライススピリッツを使い、ボタニカルにも柚子、山椒、玉露、檜など、日本らしさや京都らしさを感じる素材が取り入れられています。
方向性としては、ジュニパーの効いたロンドンドライジンの骨格を持ちながら、そこに和の要素を重ねたような印象です。単に珍しい素材を使った個性派というより、王道ジンの延長線上にありながら、香りの出方や余韻に日本らしい繊細さが感じられるのが大きな魅力だと思います。
また、季の美は素材だけでなく製法にもこだわりがあり、ボタニカルを6つのグループに分け、それぞれに適した方法で香りづけしたうえでブレンドしています。こうした丁寧なつくりが、複雑すぎず整った香味につながっている印象です。
王道寄りのジンが好きだけれど、少し違ったニュアンスも楽しみたいときにはかなり相性のよい銘柄です。ボトルや箱にも上質感があるので、自分で楽しむだけでなく、贈り物として選びやすいのも季の美の良さだと思います。
個性派のおすすめジン銘柄
ジンマーレ
ジンマーレは、地中海の空気感をそのまま閉じ込めたような個性派クラフトジンです。スペインのコスタドラダにルーツを持つ銘柄で、クラフトジンの中でも早い段階から注目されてきた存在として知られています。
ボタニカルには、ジュニパーベリーやオレンジピール、レモンピールといったジンの王道要素に加えて、オリーブ、バジル、タイム、ローズマリーといった地中海らしい素材が使われています。そのため、単に爽やかなだけではなく、柑橘の明るさにハーブの香りが重なった、印象に残る香味に仕上がっています。
香りの方向性としては非常に爽やかで、どこかフローラルなニュアンスも感じやすく、王道のロンドンドライジンとは違った華やかさがあります。軽やかさはありつつも、ただ淡いだけではなく、地中海系ボタニカルならではの個性がきちんと感じられるのがジンマーレの魅力です。
また、ジンマーレはボトルデザインの美しさでも目を引きますが、見た目だけで終わらず、香味の完成度もしっかり高い一本です。王道ジンとは違う方向の個性を楽しみたいときや、香りの印象がはっきりしたクラフトジンを選びたいときにおすすめの一本です。
ヘンドリックス
ヘンドリックスは、「きゅうり」と「バラ」という個性的な仕上げで知られる、スコットランド生まれのクラフトジンです。ジュニパーベリーやレモンピールなど、ジンの基本となるボタニカルをベースにしながら、最後に加えられるきゅうりとバラのニュアンスによって、ほかのジンとは違う独特の個性が生まれています。
香りの印象は、個性派でありながら尖りすぎておらず、全体としては軽やかで飲みやすいタイプです。王道のロンドンドライジンのような力強いジュニパー感とは少し違い、華やかさややわらかさを感じやすいので、クラフトジンの中でも入りやすい一本だと思います。
特にジントニックにするとヘンドリックスらしさが出やすく、レモンやライムの代わりにきゅうりを添えると、このジンならではの個性がよりはっきり感じられます。個性派ではあるけれど飲みにくさはあまりなく、普段あまりジンを飲まない人にとっても印象に残りやすい銘柄です。
クラフトジンの中でも長く高い評価を受けている実力派で、ジンのイメージを少し変えてくれるような一本でもあります。王道ジンとは違う方向の魅力を楽しみたいときや、軽やかで華やかな個性派ジンを探しているときにおすすめしやすい銘柄です。
モンキー47
モンキー47は、クラフトジンを語るうえで一度は飲んでおきたい存在感のある一本です。南ドイツで造られており、クラフトジンブームの中でも早い段階から高い評価を受けてきた銘柄として知られています。
最大の特徴は、47種類ものボタニカルを使って生まれる香りの複雑さです。ジュニパーの香りを軸にしながら、シトラスの爽やかさ、甘さを感じるフローラルなニュアンス、さらにわずかなビター感まで重なり合っていて、情報量の多い芳醇な香りに仕上がっています。
口に含むと、香りの華やかさだけでなく、甘みやかすかなスパイス感も感じられます。ただ個性的なだけでなく、多くのボタニカルがきちんと調和している完成度の高さが、このジンの大きな魅力です。
まずはロックやストレートで香りの複雑さをじっくり楽しみたくなる銘柄ですが、ジントニックにしてもモンキー47らしい厚みや個性がしっかり残ります。王道の定番ジンとは違う、クラフトジンならではの豊かさを味わいたいときにおすすめしやすい一本です。
クローバージン
クローバージンは、ベルギーの3姉妹が手がける、軽やかで華やかな個性派クラフトジンです。洋梨、カモミール、クローバー、エルダーフラワーなど、フローラルな印象を持つボタニカルが使われていて、一般的なジンとは少し違うやわらかな香り立ちが楽しめます。
ただ、個性が華やかな方向に寄っている一方で、土台にはジュニパーベリーやコリアンダーといったジンの基本となるボタニカルがしっかり効いています。そのため、ただ軽くて甘いだけではなく、ジンとしての輪郭を保ちながら、フローラルな個性を自然に感じられる仕上がりになっています。
香りの印象は繊細でやわらかく、重厚さよりも軽やかさや上品さを楽しみたいときに向いているタイプです。王道のロンドンドライジンとはかなり方向性が違いますが、個性派の中では親しみやすく、華やかなクラフトジンを探しているときに選びやすい一本だと思います。
また、ボトルデザインもシンプルで洗練されていて、見た目の印象が良いのも魅力です。香りの華やかさ、飲みやすさ、見た目の上品さをあわせて楽しめるので、自分用にはもちろん、贈り物として選びやすいクラフトジンでもあります。
バスタブジン
バスタブジンは、一本ずつ丁寧にパッケージされたボトルデザインが印象的なクラフトジンです。見た目のおしゃれさで目を引く銘柄ですが、それだけではなく、ワールド・ジン・アワードで評価された実績もあり、クラフトジンとしての中身もしっかりした一本として知られています。
味わいは、ジュニパーベリーをしっかり軸にしながら、カルダモン、オレンジピール、シナモンといったボタニカルの個性がわかりやすく感じられるのが特徴です。個性派ジンではあるものの、極端に尖った方向ではなく、スパイス感や柑橘感がほどよくまとまっていて、全体としては飲みやすく仕上がっています。
そのため、王道のロンドンドライジンとは少し違う個性を楽しみたいときにも選びやすく、クラフトジンらしさを感じながらも飲みにくすぎない一本を探している人に向いています。見た目の雰囲気に惹かれて手に取っても、きちんと満足しやすいクオリティがあるのがバスタブジンの良さだと思います。
また、ボトルのかわいらしさや特別感も大きな魅力なので、自分で楽しむのはもちろん、プレゼントとして選びやすいのもこの銘柄の強みです。個性派のクラフトジンに興味はあるけれど、あまり構えずに楽しめる一本を選びたいときにもおすすめしやすいジンです。
エンプレス1908
エンプレス 1908 は、インディゴブルーの美しい色合いが印象的な個性派ジンです。そのままでも華やかな見た目ですが、トニックやレモン、ライムのような酸性のものを加えると鮮やかなピンク系の色に変化するのが大きな特徴で、グラスに注いだときの楽しさまで含めて印象に残りやすい一本です。
この色は着色料によるものではなく、ボタニカルのひとつであるバタフライピー由来の天然色素によるものです。見た目のインパクトが強いため、ビジュアル先行のジンに見えるかもしれませんが、香味の面でもきちんと個性があります。
味わいは、ジュニパーの香りを土台にしながら、グレープフルーツやオレンジを思わせる爽やかさと、やややわらかな甘みが感じやすいタイプです。個性派ジンではありますが、極端に重い方向ではなく、軽やかで華やかな印象にまとまっているため、見た目だけでなく飲みやすさの面でも手に取りやすい銘柄だと思います。
特にジントニックやソーダ割りにすると、色の変化と香りの爽やかさを同時に楽しみやすく、家飲みでもちょっと特別な気分を味わえるのが魅力です。味わいだけでなく、見た目の体験も含めて個性派ジンを選びたいときにおすすめしやすい一本です。
ジン選びに迷ったときの選び方
ここまで読んでも、「結局、自分にはどのジンが合いそうかまだ迷う…」という方もいると思います。
ジンは王道・個性派、軽やか・重厚といった方向性の違いが大きく、飲み方の幅や好みによっても向いている一本が変わります。
そこでこの章では、迷ったときの考え方ごとに、特におすすめしやすい銘柄を1本ずつ紹介します。
王道らしいジンを選びたい人におすすめの銘柄
王道らしいジンを選びたいなら、まずおすすめしたいのはゴードンです。
ジュニパー感がしっかりと立っていて、ロンドンドライジンらしいドライな方向性をきちんと感じやすく、それでいて軽快すぎず、ある程度の重厚感もあります。王道ジンの中でも存在感があり、ジンらしさをしっかり味わいたいときに選びやすい一本です。
ビーフィーターやタンカレーのような定番ジンも優れていますが、ゴードンはその中でも「もう少し力強さがほしい」「ジュニパー感をもう少しはっきり感じたい」という人に特に合いやすいと思います。ジントニックやジンソーダのようにシンプルに割っても香味が埋もれにくく、王道の魅力をわかりやすく楽しみたい人におすすめです。
個性派のジンを楽しみたい人におすすめの銘柄
個性派のジンを楽しみたいなら、まずおすすめしたいのはジンマーレです。
ジュニパーや柑橘の王道的な要素を土台にしながら、オリーブ、バジル、タイム、ローズマリーといった地中海らしいボタニカルが重なっていて、王道のロンドンドライジンとは違う華やかさとハーブ感を楽しめます。
個性派ジンの中でも、ただ奇抜な方向に振れているのではなく、爽やかさと香りの完成度がしっかり両立しているのがジンマーレの魅力です。王道ジンとは違う方向の個性を味わいたい人や、香りの印象がはっきりしたクラフトジンを選びたい人に特におすすめしやすい一本です。
軽やかなジンを選びたい人におすすめの銘柄
軽やかなジンを選びたいなら、まずおすすめしたいのはヘンドリックスです。
きゅうりとバラのニュアンスが加わった個性的なジンですが、全体の印象は重すぎず、華やかさとやわらかさを感じやすいのが特徴です。王道のロンドンドライジンのような力強いジュニパー感とは少し違い、軽やかで飲みやすい方向の個性派ジンとして選びやすい一本だと思います。
特にジントニックにするとヘンドリックスらしい爽やかさや香りの個性が出やすく、個性派でありながら構えすぎず楽しめるのも魅力です。重厚なジンよりも軽やかな飲み口を重視したい人や、華やかさのあるクラフトジンを試してみたい人に特におすすめしやすい銘柄です。
重厚なジンを選びたい人におすすめの銘柄
重厚なジンを選びたいなら、まずおすすめしたいのはプリマスジンです。
ジュニパーの香りがしっかりありながら、ほかのボタニカルは華やかに出すぎず、全体として落ち着きのある硬派な印象にまとまっています。軽やかさや華やかさよりも、王道の延長線上にある厚みや存在感を楽しみたい人に合いやすい一本です。
ビーフィーターやタンカレーのような定番ジンと比べても、プリマスジンはより重厚でクラシックな方向に寄っているのが魅力です。派手さよりも実績のある正統派らしさを重視したい人や、ゴードンのようなジュニパー感のあるジンが好きで、さらに落ち着いた一本も試してみたい人に特におすすめです。
飲み方の幅を重視したい人におすすめの銘柄
飲み方の幅を重視したいなら、まずおすすめしたいのはタンカレーです。
王道のロンドンドライジンらしいジュニパー感をしっかり持ちながら、シトラスの爽やかさや後味のキレも感じやすく、ジントニックやジンソーダはもちろん、さまざまなカクテルでも使いやすいバランスのよさがあります。
定番ジンの中でも王道感と使いやすさの両立がしやすく、一本持っておくと活躍の幅が広いのがタンカレーの魅力です。王道の方向性を押さえつつ、いろいろな飲み方で楽しみたい人や、カクテルベースとしても使いやすいジンを選びたい人に特におすすめしやすい一本です。
まとめ
ジンはどれも同じように見えて、実際には銘柄ごとの差がかなり大きいお酒です。王道らしいジュニパー感をしっかり楽しめるものもあれば、ハーブやフローラルな香りが前に出た個性派のクラフトジンもあり、さらに軽やかさや重厚感によっても印象は大きく変わります。
この記事では、王道・個性派という切り口をベースにしながら、飲み方の幅、価格に対する満足度、手に入りやすさ、そして味わいの方向性もあわせて整理しました。どのジンが優れているかというより、自分がどんな方向性のジンを飲みたいかで選ぶことが大切だと思います。
王道らしいジンを選びたいならゴードン、飲み方の幅を重視したいならタンカレー、個性派を楽しみたいならジンマーレ、重厚な一本を選びたいならプリマスジン、軽やかな個性派を探しているならヘンドリックスが特におすすめです。
気になる銘柄があれば、ぜひジントニックやジンソーダなど自分の好きな飲み方で試してみてください。一本ごとの違いがわかってくると、ジン選びはもっと楽しくなるはずです。