【京都】ジン蒸溜所・ウイスキー蒸溜所・ビール醸造所とおすすめの銘柄を紹介!

こんばんは、猫田です。

歴史ある都市「京都」
小さい面積ながら都道府県魅力度ランキングでは、北海道に続く2位の座を離さない都道府県でもあります。

観光地が密集しているので、充実した旅行ができる都市でもあります。

そんな京都ですが「お酒」の文化も魅力がたくさんあることをご存知でしょうか。

そういって思い浮かべるのは日本酒かもしれませんが、今や地域のお酒の文化は日本酒だけではありません。

この記事では、京都にあるジン蒸溜所、ウイスキー蒸溜所、ビール醸造所、それぞれのおすすめの銘柄について解説していきます!

■こんな悩みを解決します!

・京都に住んでいるけど、京都のお酒をあまり知らない…
・京都の名産を聞かれても、ありきたりなものしか答えられない…
・京都に旅行するけど、どこを観光するか決まっていない…
・京都のお土産を買いたいけど、定番のお菓子には飽きてしまった…

■本記事の内容

・京都にあるジン蒸溜所とそのおすすめ銘柄
・京都にあるウイスキー蒸溜所とそのおすすめ銘柄
・京都にあるビール醸造所とそのおすすめ銘柄
・各蒸溜所・醸造所の見学可否と地図

■筆者「猫田」について

・ビール会社で生産管理の業務をしていました。
・趣味はお酒を飲むこと、バー巡り、カクテルづくり。
・特に好きなお酒はジンです。
・お酒の情報に特化したブログ「猫田の酒ブログ」を運営しています。

それでは早速、京都にある蒸溜所・醸造所を紹介していきます!
(2022年3月の情報です。適宜更新していきます!)

京都にある蒸溜所・醸造所一覧

まずは、ご紹介する蒸溜所・醸造所の位置を地図上に示してご説明します。

京都市の中心部に醸造所が7カ所、ジン蒸溜所が1カ所と市街地に多く位置しているのも面白いですね。
京都北部は自然豊かな地域ですので、その自然を生かした醸造所・蒸留所も存在しています。

京都にあるジン蒸溜所

京都にあるジン蒸溜所は現在1カ所。

1カ所ではありますが、日本を代表するジンを製造している蒸溜所です。

京都蒸溜所【注目!】

公式HP

京都で造り京都を体現するジン。
日本で最も有名な国産クラフトジンといっても過言ではありません。
2014年に設立された京都蒸溜所は、伝統工芸のひとつとなることを目指してジンを造っているとのこと。それを体現するように、日本らしい繊細さを持ったジンを製造しています。

設立以来、国際的なコンペティションでも数々の賞を受賞している実力ある蒸留所です。
公式HPから蒸溜所見学を家で体感できる”バーチャルツアー”を楽しむことができます。

黒いシックなボトルが印象的な「季の美」が京都蒸溜所の看板商品です。

お米を原料にしたライススピリッツをもとに、柚子、レモン、山椒、生姜、玉露、檜などのボタニカルで香りを付与した、日本らしい繊細な味わいのジンに仕上がっています。

原料だけでなく製造方法にもこだわっており、11種類のボタニカルを香味特性に応じて6つのグループに分けて、別々に蒸留と香りづけを行った後でブレンドをしています。

”日本のクラフトジン”を代表するジンといえます。

京都にあるウイスキー蒸溜所

京都にあるウイスキー蒸溜所は1カ所。

ジン蒸溜所に続き、ウイスキーの蒸溜所も1カ所のみですが、京都らしい美しい見た目のウイスキーを造っている蒸溜所になっています。

京都みやこ蒸溜所

公式HP

京都みやこ蒸溜所は京都酒造株式会社が設立した京都で初めてのウイスキー蒸溜所です。
本蒸溜所がある丹波高原は豊かな自然あふれる土地で、水が重要なウイスキー造りに適しています。

「京都ウイスキー西陣織ラベル」が看板商品。
定番となるのは、バニラのような甘味を楽しめるバランスの良い”赤帯”、爽やかでフルーティーな香りを楽しめる”黒帯”、程良いスモーキーな香りを楽しめる”紫帯”、の3種。

西陣織とは、京都で造られる先染め織物。
普段のウイスキーとは異なる高級感あふれるラベルは、贈り物にも良いでしょう。

京都にあるビール醸造所

京都にあるビール醸造所を9箇所ご紹介します。
大手ビールメーカーが1カ所、その他小規模のクラフトビールメーカーが狭い土地にひしめき合っています。

また、家にいながら全国のクラフトビールを楽しむことができるビールのサブスクリプションサービスについてはこちらの記事で解説しています。興味のある方は是非ご覧ください。

サントリー 天然水のビール工場 京都

公式HP

サントリーを代表するビールはプレミアムモルツ。
そしてサントリーが最も大事にしているのが工場名にもなっている「天然水」です。
その製造工程をガイド付きで見学することができます。

大手ビールメーカーの工場見学の醍醐味はやはり巨大な設備と試飲。
京都市街からも近く、工場見学を受け付けているときは無料のシャトルバスもあるため気軽に立ち寄ることができそうです。

2022年3月現在は、コロナウイルス感染拡大防止のため工場見学等受け付けていないようです。
足を運ぶ前に公式HPからご確認ください。

黄桜麦酒【注目!】

公式HP

日本酒、焼酎、地ビールの製造を手掛ける、1925年創業の酒類メーカー。
元は日本酒の酒蔵ですが、1995年より地ビールの製造も行っています。

キザクラカッパカントリーは京都市伏見区にある直営店。
酒蔵の名残を所々に残した店内で日本酒や地ビール、京料理を楽しむことができます。

日本酒醸造蔵と地ビール蔵を同時に見学できる魅力的な見学プランが用意されています。
現在は予約が必要なようですが、設備を見るだけでなく映像やパネルで日本酒造り・ビール造りを学べるようにもなっているようです。

酒類全般広く手掛ける黄桜ですが、ビールでは、「京都麦酒シリーズ」と「LUCKYシリーズ」が看板商品。
京都麦酒シリーズ」は、名水「伏水」を使用し水にこだわった製品で、伝統的なケルシュ・アルトから流行りのIPAや、日本酒に使用される山田錦を使用したビールまで、幅広く展開しています。

LUCLYシリーズ」は流行りのホップ香を聞かせたLUCKY DOGや、飲みやすいホワイトエールのLUCKY CAT、カラメル香と華やかなホップ香が特徴のLUCKY CHICKENと、今流行りのホップを効かせたビールに華やかな香りのエールと時代の流れをしっかりとらえた商品展開をしています。
LUCKY DOGやLUCKY CATなどは特に酒販店やコンビニで見かけたこともあるのではないでしょうか。

西陣麦酒醸造所

公式HP

西陣織で有名な京都西陣で造られる少量生産のクラフトビール。
地域との連携/協働を大事にしており、地元自治体の方々や生産者の方と協力した活動をしています。

シンプルで洗練されたボトルデザインのビールです。

定番商品は、柚子香るフルーティーな「柚子無碍」、すっきりさと華やかさを両立した「白夜にレモンエール」、柔らかな口当たりの「Silky Weizen」、米麹を使用したフルーティーさとほのかな酸味を楽しめる「室町セゾン」、生姜のスパイシーさとほのかな甘みが特徴の「Sweet Ginger Ale」の計5種。

個性豊かなビールが多いのが特徴です。
定番商品以外にも、プロジェクトで造られる限定ビールを楽しむことができます。

京都醸造

公式HP

2015年に京都市内で醸造を開始したクラフトビール醸造所。
できたてのクラフトビールを楽しむことができるタップルームが併設しています。

定番のビールは、華やかかつ爽やかな香りが特徴のセゾンスタイル「一期一会」、シャープな香りが特徴のIPA「一意専心」、ロースト香がクセになる味わい深いスタウト「黒潮の如く」の3種。
そのほかにも期間限定のビールや、特徴異なる複数種類のIPAなど、ユニークなビールを製造しています。

瓶が多いクラフトビールですが、缶で販売しているのも手軽で嬉しいですよね。

丹後クラフトビール

公式HP

京都北部の丹後に醸造所を構える丹後クラフトビールでは、丹後地域のシンボルである「丹後七姫」にちなんだ7種類のクラフトビールを製造しています。
カラフルな箱に詰められた7種のセットは、お土産やプレゼントにもぴったり。

看板銘柄は「TANGO KINGDOM Beer」

副原料に丹後産のコシヒカリを使用した「マイスター」に、丹後 与謝野産ホップを100%使用した「京都 丹後 与謝野産生ホップ100%」と、地元に根差した商品があります。

その他にも定番のビアスタイルがそろっており、爽やかで飲みやすい味わいの「ピルスナー」、ラオホスタイルの「スモーク」、爽やかでフルーティーな味わいの「ヴァイェン」、フルーティーさに程よい苦味を楽しめる「ロンドンエール」、芳醇な味わいの「アンバーエール」、香ばしい味わいが楽しめる「メルツェン」、ホップの苦みが特徴的な今流行りの「インディア ペールエール」というラインナップ。

京都町家麦酒醸造所

公式HP

清酒からリキュールまで手掛けるキンシ正宗が造る京都の地ビール。
酒蔵の設備を活かし1997年よりビール製造を行っています。

京の料理に合う味を目指し、上面発酵のビールを製造しています
確かに上品な京料理には、あっさりした下面発酵のラガービールより、華やかな香り豊かな上面発酵のエールビールが合いそうです。

キンシ正宗の前身となる酒屋を創業した堀野家の本宅が堀野記念館として文化遺産に登録されています。その堀野記念館は見学可能となっており、その中に町家麦酒醸造所があります。

京都町家麦酒は、軽い飲み口のケルシュスタイル「かるおす」、コクのあるまろやかな味わいを楽しめるアルトスタイルの「まったり」、ロースト香と深いコクを楽しめるドライスタウトスタイルの「くろおす」の3種類。

一乗寺ブリュワリー

公式HP

自分らしく生きる人たちに飲んでほしいというクラフトビール。
2011年よりビールの製造を行っている小規模醸造所です。

HPでも原料の生産者の方々の声をのせるなど、地域に根ざした活動を行っています。
さらに創業者の医師・高木俊介氏は精神障害をもった方々の暮らしを支えるために在宅訪問支援を日本ではじめて実践したとのこと。
異色の経歴を持った醸造家が造る異色のビールを楽しめます。

定番商品は「ゴールデンエール」「ベルジャンウィート」「レッドエール」「スタウト」の4種類。
その他にも「グレートエール」、「Destroy angel IPA」「モザイクゴールデンエール」「ペールエール」「ゆずヴァイス」「一乗寺アップス珈琲スタウト」といった個性豊かな製品展開をしています。

WOODMILL BREWERY KYOTO

公式HP

2018年創業のマイクロブルワリー。
京都市内にある小さな醸造所では、生きたビール酵母が入っている無濾過ビールを製造しています。

残念ながら見学は受け付けていないようです。

定番ビールは4種類。
「料理と楽しむビール」をコンセプトにしているとのこと。

八朔を使用した飲みやすいホワイトビールの「はっさくホワイト」、麦芽からくるコクとホップの苦味が楽しめる「ペールエール」、すっきりとした喉ごしがクセになる「ゴールデンエール」、ホップの苦味を程よく楽しめる「和らぎIPA」。

その他にもバナナを使用したビールやホップを大量に投入したビールなど、個性豊かなビールを製造していることもWOODMILL BREWERY KYOTOの魅力です。

購入できるお店や飲めるお店は限られてはいますが、公式HPで案内されていますので、気になった方はチェックしてみてください。京都だけでなく、日本全国に展開しています。

家守堂

公式HP

2019年よりビールの製造を行っている、京都市内のクラフトビールメーカー兼ビアパブです。
若い醸造所ながら、京都らしい町家をリノベーションして醸造所としているため京都の街並みにとけこんでいます。

ブリューパブでもあるため醸造したビールをその場で楽しめるのは魅力的ですね。
京都らしい、歴史を感じられ洗練された店内は観光にもぴったりです。

お稲荷さんの顔が描かれたラベルが目印です。
日本で開発されたホッ”ソラチエース”を使用した「デスティーノ」、雁ヶ音茶と柚子の果皮を使用した「茶かぶき」、個性豊かなホップ”コメット””シムコー”を使用した「フライングゲッコー」、甘味も感じられるIPAの「クーデグラ」、重厚さとフルーティーさを両立した黒ビール「パラノイド」、正統派IPAの「牛ごろし」というラインナップ。

表には出さずともホップへのこだわりが非常に強く感じられるラインナップになっています。

まとめ

京都にある、ジン蒸溜所、ウイスキー蒸溜所、ビール醸造所とそのおすすめ銘柄を紹介しました。
小さい面積ながら個性豊かな醸造所や蒸溜所があることを知っていただけたかと思います。

お酒の席での話題づくりに、観光やお土産の候補に、参考になれば幸いです。

他の都道府県の蒸溜所・醸造所については以下の記事でご紹介しています。