オールドトムジンとは?ドライジンとの違いと代表銘柄を解説!

こんばんは、猫田です。

2010年から世界中で、2016年から日本でも人気が急上昇しているお酒…
ジン

人気の高まりとともに、様々なジンが世界中で造られるようになり、これまではあまり重視されてこなかったジンの種類が、注目されるようになってきています。

そんなジンの種類の一つ
“オールドトムジン”

歴史あるジンの種類でありながら、しばらくの間人気が低迷していたジンですが、近年のジンブームによって再度注目されるようになってきているジンでもあります。

この記事では、オールドトムジンとは何なのか、どのような銘柄があるのか、分かりやすく解説します!

■筆者「猫田」について
・某ビール会社で生産管理の業務に携わっていました。
・趣味はお酒を飲むこと、バー巡り、カクテルづくり。
・特に好きなお酒はジンです。
・お酒の情報に特化したブログ「猫田の酒ブログ」を運営。

オールドトムジンとは

オールドトムジンの定義

“オールドトムジン”とは…
ドライジンに1~2%の糖分を加えた甘口のジン
です!

ドライジンがキリッとした辛口の蒸留酒である一方で、オールドトムジンは甘口でアルコールの苦手な方でも比較的飲みやすい味わいになっています。

アルコール度数は、製品によりますがドライジン同様に40%~43%程度。

瓶に詰める前に2%程度の糖類(砂糖やサトウキビ由来のスピリッツなど)を加えることが要です。

オールドトムジンが手元になく、とりあえず味だけ近づけたいのであれば、ドライジンに2%程度の砂糖を加えることで一応再現することができます。

オールドトムジンの特徴

オールドジンの特徴は甘口であること。

ただし、甘ったるい味わいではなく、ほんのりと感じる程度の甘さを持つ製品がほとんどです。ジン初心者の方や、少しジンが苦手かも、と思った方にも試していただきたいジンです。

オールドトムジンは、“トムコリンズ”をはじめとした甘口のカクテルのベースとして使用されます。単にドライジンに砂糖を入れたカクテルと、ジン製造段階に砂糖を加えられたオールドトムジンを使用したカクテルでは、味わいが変わってくるのも面白い点です。

オールドトムジンの歴史

オールドトムジンは18世紀のイギリスで誕生し非常に人気が集まりました。

18世紀のイギリスは低品質な蒸留酒が大量に消費されることによる健康被害が問題になり、「Gin Act(ジン取締法)」によってジンが規制されていた時代です。

しかし、規制をされているにもかかわらずジンの人気は収まらずに、消費量は増えていきました。裏ではジンの密売が横行し、より粗悪なジンが出回るようになってしまったのです。

そんな、ジンの需要と規制が反発しあう中、誕生したのが“オールドトムジン”です。

品質が悪く飲みにくかったジンを、雑味を抑えて飲みやすくするために砂糖を加えたのがはじまりとされています。

猫の看板を目印に、猫の口にコインを入れると足元からオールドトムジンが出てくる独特な販売スタイルによって密売が行われていました。

その密売所の目印になっていた猫は「トムキャット」と呼ばれ、今でもオールドトムジンのボトルに猫が描かれるのはそういった歴史に由来します。

そんなアンダーグラウンドなジンの時代が終わり、ジンの品質が向上して雑味のない辛口のジンが出回るようになってから、オールドトムジンの人気は下火になっていました。

しかし、近年のクラフトジンブームで再度注目されるようになってきたジンのスタイルになっています。

オールドトムジンの飲み方

カクテル:トムコリンズ

オールドトムジンをベースに、レモンジュースとソーダで割ったカクテル。
さっぱりとした酸味も加わり、アルコール度数も抑えめのため、飲みやすいカクテルになっています。

現在では、ドライジンをベースに砂糖を加えるレシピも多くなっていますが、「トムコリンズ」という名前は、オールドトムジンのトムからとられていることからも分かるように、伝統的なレシピではオールドトムジンをベースに用います。

カクテル:ジントニック他

ジントニック以外にも、ドライジンベースのカクテルをオールドトムジンベースにしても基本的には問題ありません。

程よい甘味による味の変化を楽しむことができるので、いつもと違うカクテルを簡単に作ることができます。

オールドトムジンの代表銘柄

タンカレー オールドトムジン

ロンドンドライジンの定番中の定番「タンカレー」。
オールドトムジンも製造しています。

アルコール度数は47%。

一言でいうならば、”非常に飲みやすい王道オールドトムジン”
口当たりはなめらかで、ほんのりとした甘味が感じられる王道のオールドトムジンになっています。

ヘイマンズ オールドトムジン

10種類のボタニカルによるバランスの取れた香り。
1863年創業のヘイマンディスティラリーが造る、正統派のオールドトムジンです。

ヘイマンズのジンらしく、小麦のスピリッツをベースに使用しています。
添加する糖分はサトウキビ由来の糖蜜です。

ほんのり爽やかな甘味を感じる、上品な味わいのオールドトムジンになっています。

使用するボタニカルは、ジュニパーベリー、コリアンダーシード、アンジェリカルート、レモンピール、オレンジピール、シナモン、カッシアバーク、オリスルート、リコリス、ナツメグ、の全10種類。

ジンクス オールドトムジン

はっきりとしたオレンジフレーバーが特徴的な、ニュースタイルのオールドトムジン。
スウィート&ビターオレンジピールを用いています。

ジュニパーベリー、リコリス、スウィートオレンジピール、ビターオレンジピール、レモンピール、グレインズオブパラダイス、コリアンダーシード、アンジェリカルートの全8種類のボタニカルを使用しています。

オールドトムジンの象徴であるトムキャットが、「ジンクスくん」として描かれています。

ヘルノ オールドトムジン

2012年にスウェーデンに誕生したジン蒸溜所「ヘルノ」

国際的なコンペティションWGAにてカテゴリNo.1のワールドベスト・オールドトムジンに2年連続で選ばれる実力確かなオールドトムジンです。

ベーススピリッツには小麦を使用し、柔らかい口当たりを実現しています。
ジュニパーベリー、メドウスイート、バニラ、リンゴンベリー、コリアンダーなど8種類のボタニカルを浸漬させて香りづけされています。フローラルな香りと甘みを感じ、ジュニパーの香りで全体をまとめ上げています。

ブロークンボーンズ オールドトムジン

2021年、2022年にWGAでワールドベスト・オールドトムジンに選ばれた、スロベニアのオールドトムジンです。

ハーブの香りが豊かで、ペッパーのスパイスと甘さがマッチしたジンに仕上がっています。

まとめ

オールドトムジンとは…
ドライジンに1~2%の糖分を加えた甘口のジン

18世紀のイギリスで、当時粗悪だった品質のジンの味をごまかすために砂糖を加えたことから生まれたジンです。

最近のクラフトジンブームで再注目されているジャンルです!

 

 

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