【ISC2022】ウイスキー部門ダブルゴールド受賞銘柄を紹介!

こんばんは、猫田です。

早速ですが、スピリッツの国際的なコンペティション

International Spirits Challenge (ISC) 2022

のウイスキー部門の結果が発表されました!

美味しいお酒を見つける近道…
それはコンペティションの結果を知ること。

ただし、「○○で金賞受!」「××で銀賞受賞!」などのワードはかなり多く見かけると思います。「本当にすごいの?」という疑問も出てくるかと思います。

そこで、この記事では、ISCの「ゴールド」「シルバー」「ブロンズ」の受賞銘柄は紹介せず、その上位に位置する「ダブルゴールド」を受賞した銘柄に絞ってご紹介します!

■本記事の内容
・ISCとは何か
・ISC2022のアメリカン/カナディアンウイスキー部門ダブルゴールド
・ISC2022のアイリッシュウイスキー部門ダブルゴールド
・ISC2022のジャパニーズウイスキー部門ダブルゴールド
・ISC2022のスコッチウイスキー部門ダブルゴールド
・ISC2022のワールドウイスキー部門ダブルゴールド

■筆者「猫田」について
・某ビール会社で3年間、生産管理の業務に携わっていました。
・趣味はお酒を飲むこと、バー巡り、カクテルづくり。
・特に好きなお酒はジンです。
・お酒の情報に特化したブログ「猫田の酒ブログ」を運営しています。

アメリカン/カナディアンウイスキー -Double Gold-

1792  12年

名称:1792 Aged 12 Years
製造:Barton 1792 Distillery
サブカテゴリ:Straight Bourbon 11 years old and over

“1792”はアメリカのケンタッキー州に位置する、バーボン・タウンと呼ばれた“バーズタウン”にあるバートン蒸溜所(1879年設立)のブランド。

“スモールバッチバーボン”が主力の銘柄ですが、限定製品として“スウィートウィート”、“12年”、”ハイライ(High Rye)”、“シングルバレル”などが展開されています。

1792 12年は、1792の「ハイライ(high rye)」のレシピで造られた原酒を、アメリカンホワイトオーク樽で熟成させたバーボンです。バニラとココアの豊かな香りが感じられるフルボディのバーボンに仕上がっています。

長い熟成期間によってフルーツの香りがよく溶け込み、複雑なややスモーキーなフィニッシュにつながります。

※こちらは、1792の主力銘柄スモールバッチバーボンのリンクになります。
12年は日本ではあまり流通しておらず、手に入れるのが難しそうです。

エヴァンウィリアムス シングルバレル 2014

名称:Evan Williams Single Barrel Vintage 2014
製造:Heaven Hill Distillery
サブカテゴリ:Single Barrel Bourbon up to 10 years old

エヴァンウィリアムスは世界第二位の販売量を誇るケンタッキー ストレートバーボンと称されている、歴史ある有名ブランドです。

スタンダードなモデルは、“ブラックラベル”。
その他に“12年”、“シングルバレル”などがあります。

ISC2022では、エヴァンウィリアムスの2014年“シングルバレル”が、Double Goldを受賞しました。

シングルバレルは数量限定で少数しか製造されない、レアなバーボンです。
その名の通り、一つの樽で熟成された原酒のみを使用しており、その樽独特の特徴が出ることが魅力ですが、リンゴやオレンジなどのフルーティな香り、ダークキャラメルの香りにスモーキーな香りが感じられます。

※こちらのリンクは、エヴァンウィリアムスの”シングルバレル”(年数表記はありません)です。

ジャパニーズウイスキー -Double Gold-

山崎

名称:THE ESSENCE of SUNTORY WHISKY SINGLE MALT WHISKY YAMAZAKI DISTILLERY
製造:Suntory Spirits Limited
サブカテゴリ:Single Malt No Age Statement

日本を代表するサントリーのシングルモルト。
“12年”、“18年”、”25年”、など熟成年数を重ねるにつれて、価格が高くなっていきますが、今回受賞したのはノンエイジボトルの“山崎”。サントリーの実力が分かる結果となりました。

イチゴのような柔らかく華やかな香り、甘く滑らかな口当たりは非常に飲みやすい味わいに仕上がっています。
近年はジャパニーズウイスキーの人気の高まりもあり、品薄状態が続き入手が困難になっています。また、この品薄状態はしばらく続くことが予想されます。

白州25年

名称:THE HAKUSHU SINGLE MALT WHISKY 25 YEARS OLD
製造:Suntory Spirits Limited
サブカテゴリ:Single Malt 21 years and older

山崎と同様にサントリーが製造する、シングルモルト。こちらも高い人気を誇る銘柄です。
サントリーの「森の蒸留所」で熟成されたモルト原酒のみを使用して造られます。

白州のほのかなスモーキーさと爽やかな香味は、世界中で人気を集めています。

こちらも品薄状態が続いており、特に25年という長期間熟成したウイスキーは、すぐ供給量を増やすことができないため、これから長い間手に入れにくい状態が続くことが予想されます。

アイリッシュウイスキー -Double Gold-

ジェムソン ブラックバレル

名称:Jameson Black Barrel
製造:Irish Distillers        
サブカテゴリ:   Blended Premium

1780年から続く老舗ブランド「ジェムソン」。
ブラックラベルは、樽の内側を焦がす“チャーリング”という製法を用いた樽で熟成されます。
それにより芳醇で複雑な味わいに仕上がっています。

シェリー樽由来のリンゴやアプリコットのようなフルーティな香り。
クリーミーな味わいにピリッとしたペッパーの風味。
全体的に力強い味わいが特徴のフルボディのウイスキーになっています。

メソッドアンドマッドネス シングルグレーン

名称:METHOD AND MADNESS Single Grain
製造:Irish Distillers        
サブカテゴリ:Single Grain

アイルランドのミドルトン蒸留所で造られるアイリッシュウイスキー。
アイリッシュの伝統的な製法(METHOD)を用いながら、ユニークでモダンな製品を生み出す狂気(MADNESS)を持つ、というコンセプトからつけられた名前を持ちます。

シングルモルトやシングルポットスチルもリリースしていますが、今回Double Goldを受賞したのは、“シングルグレーン”でした。
注目されているブランドながら、日本ではほぼ流通されておらず手に入れるのはやや難しそうです。

スコッチウイスキー -Double Gold-

37.132 – Ginger bittersweet dark chocolate marzipan

製造:The Scotch Malt Whisky Society
サブカテゴリ:Single Malts between 13 and 20 years old

有名ボトラーズ、ザ・スコッチモルトウイスキー・ソサエティ(SMWS)が販売する、希少なウイスキー。名前の通り、ジンジャーとダークチョコレート、マジパンの味わいが想像されます。

残念ながら、SMWSのウイスキーは会員にならないと購入できません。
バーには置いているところもありますので気になった方は是非探してみてください。

アバフェルディ 21年

名称:Aberfeldy 21 Years Old
製造:John Dewar and Son’s Ltd
サブカテゴリ:Single Malts 21 years old and over

デュワーズブレンドの最高級モルトを製造するために生まれたアバフェルディ蒸溜所で造られる、21年もののシングルモルトです。デュワーズブランドの核となる原酒をシングルモルトとして楽しめる貴重な一本です。

バニラとココナッツ、オレンジピールの華やかで甘い香り。
スムースな口当たりに、蜂蜜の柔らかい甘味が広がります。

※こちらのリンクは、アバフェルディ12年になります。

ブラックボトル ダブルカスク アルケミーシリーズ

名称:Black Bottle Double Cask – Alchemy Series
製造:Distell International
サブカテゴリ:Scotch Blends No Age Statement

ブラックボトルはアイラ島で造られるブレンデッドウイスキー。
そんなブラックボトルから、今人気が高まっている“ダブルカスク”がDouble Goldを受賞しました。

ピート香と柑橘類の香りが感じられ、香ばしい甘さとスパイシーさが特徴。
ピート香もきつすぎることなく、飲みやすい味わいになっています。

カリアッハ 30年 シングルモルト

名称:Cailleach 30 Years Old Single Malt
製造:The Glasgow Whisky Company
サブカテゴリ:Single Malts 21 years old and over

スペイサイド産のスコッチウイスキー。
バーボンオーク樽で30年という長期間熟成された、希少なシングルモルトです。
芳醇な香りに蜂蜜やフルーツケーキのような甘い味わいが特徴です。

キャパドニック 25年

名称:Caperdonich Aged 25 Years
製造:Caperdonich
サブカテゴリ:Single Malts 21 years old and over

スペイサイド地方にあった今はなき蒸溜所で造られたスコッチウイスキー。
1898年に誕生したキャパドニック蒸溜所は、2011年に閉鎖されてしまいました。

原酒のみが残り、限りある希少なウイスキーになっています。
ジューシーな果物、クリーミーなチョコレート、スパイスの味わいが感じられる複雑で豊かな香味を持つウイスキーです。

グランツ 18年

名称:Grant’s 18 Years Old
製造:William Grant & sons
サブカテゴリ:Scotch Blends between 13 and 20 years old

グレンフィディック蒸溜所で造られるスコッチウイスキー。
スコッチウイスキーの販売数量上位に位置する人気銘柄です。

IWSCなどISC以外にも様々な国際的なコンペティションで受賞している実績ある銘柄でもあります。
バニラの甘さや華やかな香りが感じられつつ、キレのある味わいが特徴です。

ローヤルサルート 38年

名称:Royal Salute 38 Years Old
製造:Chivas Brothers
サブカテゴリ:Scotch Blends 21 years old and over

英国皇族の戴冠式に用いられる権威の象徴「Stone of Destiny(ストーン・オブ・ディスティニー)」を模した、希少で高貴なブレンデッドスコッチウイスキー。
英国女王のためにささげられた歴史あるスコッチウイスキーです。

シーバスリーガルを製造するシーバスブラザーズが、独立したブランドとして限定で販売する38年もの“ローヤルサルート 38年”が今回Double Goldを獲得しました。

チェリーやラズベリーのフルーティな香り、味わいもフルーティでベリー系の味わいが特徴です。長期熟成の割にはどっしりとしすぎずに華やかな味わいを楽しむことができます。

※こちらのリンクはローヤルサルート25年になります。

ワールドウイスキー -Double Gold-

ウェイトローズ ブレンデッドスコッチウイスキー 3年

名称:Waitrose Three Years Old Blended Whisky Rich and Warming from Scotland
製造:Waitrose & Partners Ltd
サブカテゴリ:   Blended Malt Whisky

リンゴやベリーの甘い果実の香りが特徴で、バランスの良い甘味と酸味を楽しむことができます。
安価でありながら、整った味わいが魅力のウェイトローズが、ISC2022でDouble Goldを受賞しました。

まとめ

この記事では、International Spirits Challenge 2022のウイスキー部門で最高位の賞である、Double Goldを受賞した銘柄を紹介しました。

日本で購入しやすい銘柄はこちらです。

ISC2022以外のウイスキーのコンペティション結果はこちらで紹介しています。