【IWSC 2022】最高位の賞Trophyを受賞したスピリッツを紹介!

こんばんは、猫田です。

早速ですが本題…
2022年のIWSCスピリッツ部門の結果が発表されました!

※IWSC: International Wine & Spirits Competition

ただ、IWSCの公式サイトは当然英語で記述されており、かついろんな賞があって初めて見る方にはわかりづらいんですよね。

この記事では、スピリッツ部門(ジン・ウォッカ・テキーラ・ラム・ウイスキー)に着目して、結果をお伝えします!

■本記事の内容

・IWSCについて
・IWSC 2022でTrophyを受賞した銘柄
・IWSC 2022でTrophy, Goldを受賞した日本の銘柄
■筆者「猫田」について

・某ビール会社で3年間、生産管理の業務に携わっていました。
・趣味はお酒を飲むこと、バー巡り、カクテルづくり。
・特に好きなお酒はジンです。
・お酒の情報に特化したブログ「猫田の酒ブログ」を運営しています。

IWSCについて

IWSCとは、インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティションの略称で、毎年イギリスで開催される酒類全般のコンペティションです。

香味を評価するテイスティングの他、デザイン等の部門もあります。
テイスティング評価は個別に点数をつける方式で行われ、以下のように点数に応じて賞が与えられます。

Gold Outstanding (Trophy):98-100
Gold:95-100
Silver:90-94
Bronze:85-89

95以上のスコア(Gold)がつけられたものは再度審査され、特に優れたものに最高位の「Gold Outstanding (Trophy)」が与えられます。

テイスティング評価のスピリッツ部門では、2022年3455エントリがありました。
2022年の結果は以下のようになっています。

Trophy :23
Gold   :479
Silver   :1393
Bronze  :1560

また、スコアの分布は下図のようになっています。

この記事では、テイスティングにおけるスピリッツ部門から、ジン・ウォッカ・テキーラ・ラム・ウイスキーの”Trophy”受賞銘柄を紹介します。

IWSC2022 ジン -Trophy-

IWSCにおいてジンは3つの部門に分けて評価されます。
ジンは世界中で造られるようになっており、エントリ数も増えていますので細分化されるようになってきました。

・London Dry Gin(ロンドンドライジン)

最もスタンダードなジンです。“ロンドン”というワードが入っていますが、産地はどこでも構いません。厳密な定義は割愛しますが、「穀物由来のアルコールをベースに天然のボタニカルを使用し再蒸留したもの」という点が重要であり、再蒸留した後の添加物は原則としてNGです。

・Flavoured Gin(フレーバードジン)

果物や香草の香味を加えて香味をつけたジンです。代表的なものはスロー(スモモの一種)を漬け込んで熟成させたスロージン(日本の酒税法ではリキュールに分類されます)。

・Contemporary Gin(コンテンポラリージン)

直訳すると「現代のジン」。ジン本来の定義に”ジュニパーベリーの香りが主体であること”というものがありますが、それにとらわれないジンを指します。近年のジンブームの拡がりもあり世界中で多種多様なジンが造られることで生まれた分野です。

OPIHR Aromatic Bitters Gin

部門:ロンドンドライジン
蒸溜所:Quintessential Brands
国:イギリス

レモンの香りを中心に、コリアンダー、ハーブ、胡椒、フローラルな香りと複雑な香りをうまくまとめたバランスの良い味わいが評価されています。

Quintessential Brandsはジンの他にもアイリッシュウイスキーを製造するアイルランドの酒類メーカーです。
OPIHRはロンドンドライジンのブランドで「オピア」と読みます。オピア オリエンタル・スパイスドジンというジンが比較的有名であり、日本で手に入りやすいのもこちらのジンになります。

※以下の商品リンクはオピア オリエンタル・スパイスドジンです。

Sloe Gin

部門:フレーバードジン
蒸溜所:Junimperium Distillery
国:エストニア

エストニアにあるジュンペリウム蒸溜所でつくられる、スローベリーで香りづけされたスロージンです。
スローベリーの香りの上にブラックチェリー、カシス、レッドプラムといったフルーティーな香りとジュニパーの香りがマッチしている点で高く評価されています。

Irish Gin

部門:コンテンポラリージン
蒸溜所:The Copeland Distillery
国:北アイルランド

コープランド蒸溜所でつくられる、アイリッシュジン。

ジュニパーベリーの香りもありながら、パインや甘いベリーのフルーティーな香りやフローラルな香りが混ざり合い、フィニッシュには爽やかな苦味で引き締めていると評価されています。

IWSC2022 ウォッカ -Trophy-

Marie-Antoinette Vodka

部門:ウォッカ
蒸溜所:Distillerie Combier
国:フランス

なめらかな口当たりにブドウや柑橘類の香りフローラルな香りを備えている繊細な味わいが高く評価されています。

IWSC2022 テキーラ -Trophy-

IWSCにおいてテキーラは「Tequila(テキーラ)」と「Mezcal(メスカル)」の2部門に分かれています。この2種類は味わいや品質で分けられたものではなく、非常に定義の厳しいテキーラ(メキシコの限られた州でのみ生産されるなど)に該当しなかったものがメスカルに分類されます。

1800 Milenio Tequila Extra Anejo

部門:テキーラ
蒸溜所:Proximo Spirits
国:メキシコ

林檎やトフィー(バターと砂糖の菓子)の甘い香りに、熟成によるオークの香りやダークチョコレート、ナッツのバランスの良い香りがバランスよくまとまっています。また、上品なシナモンスパイスとバニラのフィニッシュになっています。

Mesquite Smoked Artesanal Espadin Joven Mezcal

部門:メスカル
蒸溜所:Corte Vetusto
国:メキシコ

クリームチーズとバニラの香りに、シトラスパインのスモーキーな香り。イチゴやチェリー、プラムといった果実の味わいがキュウリやタバコの香味とともに感じられるとのこと。

IWSC2022 ラム -Trophy-

Elizabeth Yard Diamond Distillery 10 YO Ungrogged American Oak Octave Rum

部門:ラム
蒸溜所:Holyrood Distillery
国:ガイアナ

熱帯雨林が特徴の南米の国ガイアナで造られるラム。

トロピカルフルーツの香りにナッツ、トフィー、ブランシュガーの香りと味わいを感じる複雑な味わいをまとめたバランスのとれた香味が評価されています。

IWSC2022 ウイスキー -Trophy-

ウイスキーはエントリ数が多く以下のように部門分けされています。

「スコッチウイスキー」は特に多く、ブレンデッドとシングルモルトに大別され、シングルモルトは熟成年数により、ノンエイジ・~15年・16~25年・26年~、と細分化されています。

その他は「アイリッシュウイスキー」「バーボン」「アジアンウイスキー」「ライウイスキー」からTrophyが選出されています。

Virgin Oak Single Malt Scotch Whisky

部門:シングルモルト・スコッチウイスキー(ノンエイジ)
蒸溜所:Deanston
国:スコットランド

ミルクチョコレートの豊かな風味に、なめらかなバニラ、芳醇な洋梨の香味が贅沢に感じられるようです。フィニッシュは長く重く、クリーミーなナッツの味わいが感じられます。
ノンピートのウイスキーです。

Ballantine’s The Glenburgie 12 YO Single Malt Scotch Whisky

部門:シングルモルト・スコッチウイスキー(15年以下)
蒸溜所:Chivas Brothers
国:スコットランド

アーモンド、チョコレート、マジパンを思わせる豊かな香り、パイナップルとシロップのようなフルーティーな味わいに、胡椒と生姜のスパイシーさが加わった複雑な味わいが評価されています。
ノンピートのウイスキーです。

Ballantine’s Single Malt Glenburgie 12 yo / バランタイン シングルモルト グレンバーギー 12年 [SW]

16YO Boynsmill Single Malt Scotch Whisky

部門:シングルモルト・スコッチウイスキー(16~25年)
蒸溜所:The GlenDronach Distillery
国:スコットランド

ナツメヤシとハチミツに胡椒の複雑な香味に、ドライアプリコットとジンジャースパイスの香りが感じられる、非常に豊かな香りと丸みのある味わいが高く評価されています。
ノンピートのウイスキーです。

1976 Single Malt Scotch Whisky

部門:シングルモルト・スコッチウイスキー(26年以上)
蒸溜所:Tomatin Distillery
国:スコットランド

濃厚な亜麻仁と甘い蜂蜜の香り、グアバやパパイヤ、マンゴーといったトロピカルフルーツを思わせる味わいにオークの風味が加わった、上品で芳醇な香味が高く評価されています。
ノンピートのウイスキーです。

Black Bottle Alchemy Series Double Cask Blended Scotch Whisky

部門:ブレンデッド・スコッチウイスキー
蒸溜所:Distell International Ltd
国:スコットランド

アーモンドとヘーゼルナッツの香りに甘いバニラの香りが加わります。スモーキーな香りに加え、チョコレート、フルーツケーキ、バーベキューソースなど非常に多様な香りを思わせる複雑で上質な味わいが評価されています。
軽いピート香を持つアイラ島のウイスキーです。

Redbreast 27 YO Irish Whiskey

部門:アイリッシュウイスキー
蒸溜所:Irish Distillers
国:アイルランド

マンゴーやグアバのフルーティーな香りにスパイシーさが加わる、豊かでなめらかな口当たりが特徴。余韻が長く続き、満足感のある味わいを楽しむことができます。

※以下のリンクは15年のものになります。
残念ながら27年はなかなか手に入らなさそうです。

Bordeaux Red Wine Cask 1564 Single Malt Whisky

部門:アジアンウイスキー
蒸溜所:長濱蒸溜所
国:日本

ローストしたパイナップル、バニラ、シナモンを思わせるフルーティーでスパイシーな香味がなめらかな口当たりで表現されており、フィニッシュに向かって温かい蜂蜜の風味を感じられる優しい味わいが高く評価されています。
2016年に設立された日本最小クラスの蒸溜所で造られた、シングルカスクのウイスキーです。

Larceny Barrel Proof (A122) Kentucky Straight Bourbon Whiskey

部門:バーボンウイスキー
蒸溜所:Heaven Hill Distillery
国:アメリカ

甘い蜂蜜と、アプリコットの香りが豊かで、繊細なスパイスが効いたオークの風味が混ざり合い、非常に複雑で繊細な香味に仕上がっている点が評価されています。

Redemption 10 YO Barrel Proof Rye Whiskey

部門:ライウイスキー
蒸溜所:Deutsch Family Wine and Spirits
国:アメリカ

甘くフルーティーな香りに、コショウのスパイシーさが加わった、非常に芳醇な味わいが評価されています。

IWSC2022日本の銘柄 -Trophy, Gold-

IWSC2022では、日本のお酒も高位の賞を受賞しています。
少し範囲を広げて、TrophyとGoldを受賞した銘柄をご紹介します。

※ジン・ウォッカ・テキーラ・ラム・ウイスキーに絞ってご紹介しています。ご了承ください。

Bordeaux Red Wine Cask 1564 Single Malt Whisky

(シングルモルト長濱 ボルドー赤ワインカスク 1564)

賞:Trophy
評点:98
部門:アジアンウイスキー
蒸溜所:長濱蒸溜所

長濱蒸溜所は2016年、滋賀県長浜市に設立された蒸留所です。
1996年からクラフトビールの製造を続ける長濱浪漫ビールがウイスキー事業を始めるために造られた日本一小さい蒸溜所とのこと。

今回受賞した「シングルモルト長濱 ボルドー赤ワインカスク 1564」は限定品でありなかなか手に入れるのは難しそうです。
その他にも様々な製品を販売していますので公式のオンラインショップもご確認ください。

The Hakuto Premium Matsui Gin

(マツイGIN 白兎-HAKUTO- プレミアム)

賞:Gold
評点:98
蒸溜所:松井酒造(倉吉蒸溜所)

鳥取県に伝わる「因幡の白兎」に着想を得て、人と人を結びつける縁結びの意味を込めて造られたのが「白兎 -Hakuto-」。今回受賞したのは、このプレミアムバージョンの「白兎プレミアム」になります。

鳥取県産の梨を中心にしたボタニカルで香りをつけられています。通常の白兎は9種類のボタニカル、白兎プレミアムは9+5種のボタニカルを使用しています。
コンテンポラリージンに分類されます。

Togedama Gin

(棘玉ジン)

賞:Gold
評点:96
蒸溜所:松崎酒造(武蔵野蒸溜所)

2019年、埼玉県川越に設立された武蔵野蒸留所で、国産のオリジナル蒸溜機を使用して造られる、複雑な香りと力強い味わいが特徴のクラフトジンです。
コンテンポラリージンに分類されます。

Shinobu Mizunara Oak Finish Peated Pure Malt Whisky

(越ノ忍ピュアモルトウイスキー※)

賞:Gold
評点:96
蒸溜所:新潟麦酒(忍蒸溜所)

新潟ビールを創業した醸造家が2016年より造り始めたジャパニーズウイスキー「越ノ忍ウイスキー」は様々なコンペティションで多くの賞を得ている実力ある蒸留所です。

※IWSCで発表されているラベル・名前と同一の商品を見つけることができませんでした。見つけ次第更新します。

Kaigan Japanese Blended Whisky

賞:Gold
評点:95
蒸溜所:四季酒造

※海岸ウイスキーという名前のウイスキーを見つけることができませんでした。海岸通りウイスキーなのか、日本で販売されていないKaigan Japanese Whiskyなのか、はっきりとした情報が得られておりません。

【おまけ】現金派必見!アマゾンのお得な購入方法

Amazonにクレジットカード情報を登録したくない、クレジットカードを持っていない、など様々な理由で現金派の方もいるかと思います。

しかし、一般的に現金払いではポイントなどがつかず、あまりお得なサービスが利用できない点がデメリットに感じている方もいるのではないでしょうか。

そんな現金派かつAmazon派の方におすすめの購入方法が、「Amazonギフト券をチャージで使用する」方法です。

Amazonギフト券のメリット

Amazonギフト券とは、Amazonのほぼすべての商品で使用できる商品券。
ギフト券の有効期限は10年と非常に長くなっており、失効するリスクが低いのも魅力です。

コンビニで購入できるカードタイプのAmazonギフト券もありますが、お得になるのはチャージをするギフト券です。購入(チャージ)方法は非常に簡単です。次の章で説明します。

チャージしたギフト券は、Amazonの購入で優先的に選択されるので意識しなくても使用することができます。

では、どのようにお得なのか。

Amazonギフト券に現金でチャージするだけでポイント還元がされます。
以下のとおり、チャージ額に応じて0.5%~2.5%のポイント還元が受けられます。

1回のチャージ額通常会員プライム会員
5,000~19,999円0.5%1.0%
20,000~39,999円1.0%1.5%
40,000~89,999円1.5%2.0%
90,000円~2.0%2.5%

つまりプライム会員の場合、5,000円チャージすると50円をもらうことができ、50,000円チャージすると1,000円もらうことができます。
クレジットカードなどのポイント還元率にも引けを取らない還元率です。

他にも、細かな購入の度にコンビニなどで支払う手間を省ける、チャージする額を決めておくことで使いすぎを防ぐことができる、など使い方次第で様々なメリットがありますが、チャージをするだけでお金がもらえることがやはり最大のメリットかと思います。

Amazonギフト券の購入・使用方法

ご紹介したAmazonギフト券の恩恵を受ける方法は非常に簡単です。

以下で一応手順を説明しますが、とりあえずAmazonギフト券チャージページにアクセスすれば迷うことはほぼありません。

重要なのは、支払方法で「コンビニ・ATM・ネットバンキング」を選択することです。
これを選ばないとポイントがもらえません。

【購入方法】

Step1. Amazonギフト券チャージページにアクセスする
   以下のリンクからアクセスできます。

Step2. 「チャージ(入金)する」ボタンをクリック

Step3. ギフト券の金額を選択する

Step4. 支払い方法を選択する
   ここで「コンビニ・ATM・ネットバンキング」を選択する必要があります。
   クレジットカード・電子マネー払いをするとキャンペーン対象外となってしまいます。

Step5. 注文を確定する

Step6. メールに従い期日までに支払いをする

後はポイントがつくのを待つだけです。
チャージしたギフト券はすぐに使用することができます。

【使用方法】

Amazonで自分のアカウントにログインした状態で購入するだけです。

アカウントに登録済みのAmazonギフト券は商品購入時に自動的に適用されます。
そのため注文内容の最終確認画面にて、Amazonギフト券の残高が支払いに割り当てられていることを確認するだけでOKです。

まとめ

スピリッツの国際的なコンペティションIWSC2022で、最高位の賞である「Trophy」に選ばれた銘柄を紹介しました。

日本の銘柄では、アジアンウイスキー部門で長濱蒸溜所のウイスキーがTrophyに選ばれています!

2022年の総まとめはこちら。

IWSCの他にどのようなスピリッツのコンペティションがあるか、こちらの記事で解説しています。

ISC(インターナショナルスピリッツチャレンジ)2022での受賞銘柄はこちらの記事で紹介しています。

TWSC(東京ウイスキー&スピリッツコンペティション)2022での受賞銘柄はこちらの記事で紹介しています。