こんばんは。猫田です。
世界中で様々なお酒があり、その中で蒸留酒(スピリッツ)は人気の高まっているジャンルです。
そんなスピリッツの王道として「ジン」「ウォッカ」「テキーラ」「ラム」は”四大スピリッツ”と呼ばれています。
お酒をはじめ様々な商品を選ぶときには、価格、メーカー、詳細情報、レビュー…など様々な情報を調べて買うことが多いですよね。
その中の「レビュー」に関しては、とても有益な情報である一方でサクラなどの存在も気になります。
今回の記事はそんな「レビュー」の中で最も信頼できる「プロの審査」である
“審査会(コンペティション)”
に着目した内容になっています。
この記事では、そのジャンルの”今年の顔”となる各コンペティションで最高の賞を受賞した銘柄をご紹介します。
日本では手に入らないものがある一方で、Amazonなどで手軽に購入できるものもありますので、2021年最も評価の高かったスピリッツを楽しんでみてはいかがでしょうか。
この記事では、2021年に
・ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)
・IWSC(インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティション)
・SFWSC(サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション)
・TWSC(東京ウイスキー&スピリッツ・コンペティション)
で最高位の賞を受賞した銘柄を中心にご紹介します。
四大スピリッツとは
まず、”四大スピリッツ”とは
・ジン
・ウォッカ
・テキーラ
・ラム
という蒸留酒を指します。
スピリッツはカクテルのベースに使われることが多いお酒ですが、それ自体で飲んでも美味しいものはたくさんあります。
また、蒸留酒は、日本酒やワインなどの醸造酒と比べカロリーが低いことで注目されていたりしますが、アルコール度数は40%前後が一般的であり、とても高いため注意が必要です。
それぞれ定義や製造方法については以下の記事で解説していますので、ご覧ください。
各コンペティションについて
この記事では、以下4つのコンペティションを取り上げます。
・ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)
・IWSC(インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティション)
・SFWSC(サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション)
・TWSC(東京ウイスキー&スピリッツ・コンペティション)
こちらの記事で、各コンペティションの詳細解説や受賞数の比較などを行っていますので、是非ご覧ください。
ジンの受賞銘柄
2021年のISC, IWSC, SFWSC, TWSCにおける「ジン」の受賞銘柄をご紹介します。
各コンペティションでの最高位の賞、それがない場合は続く賞、を受賞した銘柄を取り上げています。
四大スピリッツの中でジンは最も多様性があり、世界中で多くのジンが製造されていることが特徴です。
イギリス発祥のドライジンと、オランダ発祥のジュネヴァがジンの大きな分類と言えるでしょう。
…といってもジュネヴァは非常に種類が少ないことも事実です。
ISC2021(ジン)
カテゴリ:Gin & Genever
エントリー数:299銘柄
ISCでは年々出品数が増えており、2021年は香味を評価するテイスティング部門で1971エントリーとなりました。
そのうち、ジンは「Gin & Genever」カテゴリに分類され、299銘柄と他の四大スピリッツよりも出品数が多いカテゴリとなっています。
2021年のISCでは、最高の評価である「Trophy」が与えられたのは1銘柄のみでした。
なお、ISC2021のジンについては、Double Goldを受賞した2銘柄が日本でも手に入る銘柄でしたので、そちらもご紹介いたします。
■Ginscape Navy Strength Gin
Company:Scape Spirits ApS
Medal:Trophy
ブランドサイト
ロンドンドライジンで柑橘類をはじめとしたフレッシュ感のあるボタニカルを使用した、香味強めのジンです。
ボトルもお洒落でNavy Strength以外の種類も飲み比べてみたいですね。
残念ながらAmazonでの取り扱いはなく、日本では簡単には楽しめなさそうです。
■Plymouth Gin
Company:Pernod Ricard
Medal:Double Gold
現在イギリスで稼働しているジン蒸溜所の中で、最も古い蒸溜所で造られる正統派ジンです。
ジュニパーベリーとコリアンダーやカルダモンなどのジンらしい香りが香る正統派であり、口当たりはなめらかでありながら重厚感のある味わいが特徴。
数々の名カクテルのベースとして用いられており、長い歴史と確かな実績を持つジンです。
■Beefeater 24 London Dry Gin
Company:Pernod Ricard
Medal:Double Gold
お馴染みのビーフィーターからDouble Gold受賞銘柄が出ました!
Beefeater 24は「茶」(日本の煎茶、中国の緑茶)をボタニカルに使用することで、独特の香りと苦みを実現しています。
「24」は、24時間刺激的な街ロンドンのイメージと24時間のスティービング(ボタニカルの浸漬)をかけてつけられたそうです。
IWSC2021(ジン)
カテゴリ:Spirits(Style:GIN)
エントリー数:807銘柄
IWSCではスピリッツやワインなどのカテゴリの下に、ジンやウォッカなどのスタイルの分類があります。
スピリッツ全体では3099エントリー、そのうちジンは807エントリーと他の四大スピリッツと比べ非常に多い出品数となっています。
そのような激戦区の中、最高の評価である「Gold Outstanding(Trophy)」に選出されたのは2銘柄となりました。
■Hench
Company:Luckey Bee Gin Company Ltd
Medal:Trophy
紫色の蜂のイラストが特徴的なジン。
13種類のボタニカルを使用しており、ジュニパーとシトラスの適度な香りにフローラルな香りが素晴らしく、非常になめらかな口当たりと後味が評価されています。
残念ながら日本で手に入れるのはやや難しそうです。
■Lightning Gin
Company:Karu Distillery
Medal:Trophy
グレープフルーツ、レモン、マンダリンの3種類の柑橘類をボタニカルに使用しているのが特徴のジン。
ジュニパーとスパイスの香味を主体としたボタニカルの厚みのある味わいが評価されています。
こちらも残念ながら日本で手に入れるのはやや難しそうです。
SFWSC2021(ジン)
クラス:Gin
エントリー数:334銘柄
SFWSは3098エントリーと今回紹介するコンペティションの中で最も出品数が多く、ホワイトスピリッツ、ウイスキー、ブランデー、リキュールなどのカテゴリ分けがされています。
それぞれのカテゴリの中でさらに細分化されていますが、そのクラスごとに最高の銘柄(Best of Class)を選出するのがSFWSCの特徴です。
ジンでは最高の評価である「Platinum」は選出がなく、続くDouble Goldは46銘柄でした。
クラス最高の銘柄(Best Of Class)をご紹介します。
■HENSTONE LONDON DRY GIN
Company:Henstone Distillery
Medal:Double Gold(Best London Dry Gin)
ブランドサイト
正統派のロンドンドライジン。
公式からはオレンジを添えたジントニックがおススメされています。
ヘンストーン蒸溜所はウォッカやウイスキーの製造も手掛ける蒸溜所です。
残念ながら日本で手に入れるのは難しいようです。
■Asbury Park Gin
Company:Asbury Park Distilling
Medal:Double Gold(Best Regular Gin)
ブランドサイト
すっきりとした味わいでカクテルのベースにピッタリのジンです。
美しい人魚のロゴが印象的のアズベリーパーク蒸溜所が製造しており、こちらの蒸溜所もウォッカやウイスキーなど様々なお酒を製造しています。
残念ながら日本で手に入れるのは難しいようです。
■LAVENDER & JUNIPER GIN
Company:Collective Arts Distilling
Medal:Double Gold(Best Flavored Gin)
ブランドサイト
フローラルな香とドライな味わいが特徴のフレーバードジン。
淡いブルーとグリーンのデザインがお洒落です。
もとは青色の液体ですが、トニックやレモンなど酸性のものを加えるとピンク色に変化するという見ても楽しめるジンになっています。
TWSC2021(ジン)
カテゴリ:ジン
エントリー数:72銘柄
日本で唯一のスピリッツ品評会TWSCでは、2021年のスピリッツ部門では376エントリーとなりました。
最高金賞・金賞・銀賞・銅賞の賞があります。
ジンにおいて、最高の評価である「最高金賞(Superior Gold)」には2銘柄が選ばれています。
■秋田杉GIN
Company:秋田県発酵工業株式会社
Medal:最高金賞
秋田杉の葉と5種類のボタニカルを使用した爽やかな風味の秋田県のクラフトジンです。
オエノングループの秋田県発酵工業株式会社が製造しています。
立香がかなり特徴的で、普通のジンとは異なる爽快感が感じられるとのこと。
そのためジントニックではなく、ソーダで割ったジンハイボールやジンリッキーがおススメ。
■jinjinGIN
Company:合資会社高田酒造場
Medal:最高金賞
琉球焼酎「あさぎりの花」をベースにした熊本のクラフトジンです。
ボタニカルには熊本産を多く使用しており、晩白柚、不知火柑、甘夏、晩柑、はるか、ゆずなどの柑橘類をはじめ、天草産のローズゼラニウムなども使用しており、華やかな味わいが特徴です。
ウォッカの受賞銘柄
2021年のISC, IWSC, SFWSC, TWSCにおける「ウォッカ」の受賞銘柄をご紹介します。
各コンペティションでの最高位の賞、それがない場合は続く賞、を受賞した銘柄を取り上げています。
ウォッカはコンペティションによってはエントリー数が少なくなっています。
ISC2021(ウォッカ)
カテゴリ:Vodka
エントリー数:104銘柄
2021年のISCテイスティング部門において、カテゴリ「Vodka」は104エントリーとなりました。
その中で最高位の賞「Trophy」は以下の2銘柄に与えられました。
■Organic
Company:Permalko JSC
Medal:Trophy
ブランドサイト
ロシアのウォッカです。
フローラルな香りとフルボディの味わいが評価されています。
残念ながら日本で手に入れるのは難しそうです。
■Syabry.Wheat
Company:Manufacturing Company Syabry LLC
Medal:Trophy
ベラルーシのウォッカです。
残念ながら日本で手に入れるのは難しそうです。
IWSC2021(ウォッカ)
カテゴリ:Spirits(Style:Vodka)
エントリー数:225銘柄
IWSCのスピリッツカテゴリのウォッカ部門では225エントリーとなりました。
その中で最高の評価である「Gold Outstanding(Trophy)」に選出されたのは1銘柄のみとなりましたので、No.1に輝いたその銘柄をご紹介します。
■Misty Isle Vodka
Company:Isle of Skye Distillers
Medal:Trophy
スコットランドのスカイ島で製造されるウォッカです。
丁寧に3日間かけて蒸留されることでスムースな味わいを実現しています。
レモンやバニラのような香り、甘くスムースな口あたりが評価されています。
残念ながら日本で手に入れるのは難しそうです。
SFWSC2021(ウォッカ)
クラス:Vodka
エントリー数:165銘柄
SFWSは3098エントリーと今回紹介するコンペティションの中で最も出品数が多く、ホワイトスピリッツ、ウイスキー、ブランデー、リキュールなどのカテゴリ分けがされています。
それぞれのカテゴリの中でさらに細分化されていますが、そのクラスごとに最高の銘柄(Best of Class)を選出するのが特徴です。
ウォッカでも他スピリッツ同様に最高位のPlatinumはなく、続くDouble Goldは24銘柄が選出されました。
この記事では、クラスごとに1銘柄が選ばれるBest Of Classをご紹介します。
■Absolut
Company:Pernod Ricard
Medal:Double Gold(Best Vodka)
世界中で人気があるスウェーデンのウォッカです。
穀物のリッチな香味にドライフルーツの香りが感じられるフルボディの仕上がりになっています。
TWSC2021(ウォッカ)
カテゴリ:ウォッカ
エントリー数:11銘柄
日本で唯一のスピリッツ品評会TWSCでは、他のコンペティションと比べ「ウォッカの出品数が少ない」という特徴があり、2021年ではたったの11銘柄のエントリーとなりました。
これはまだまだ日本でウォッカの多様性が浸透していないことが表れていると思います。
出品数の少なさもあり最高の評価である「最高金賞(Superior Gold)」は選ばれませんでした。続く金賞には2銘柄が選出されていますのでそちらをご紹介します。
■シロック(CIROC)
Company:ディアジオ
Medal:金賞
フランスのコニャック地方にあるシュバンソー蒸溜所で造られる原料と製造方法にワインのそれを取り入れた珍しいウォッカです。
原料には穀物ではなくブドウを使用しています。
スタイリッシュなボトルはプレゼントとしてもおススメです。
■Gray Goose(グレイグース)
Company:バカルディ
Medal:金賞
フランス産のプレミアムウォッカです。
パーティーや式典など特別な場所で飲まれることも多い銘柄としても有名です。
高品質の冬小麦を使用し、5段階の蒸溜を行うことでスムースな口当たりを実現しています。
またフローラルとシトラスの香りが感じられ、アルコール臭も抑えられている点も評価されています。
テキーラの受賞銘柄
2021年のISC, IWSC, SFWSC, TWSCにおける「テキーラ」の受賞銘柄をご紹介します。
各コンペティションでの最高位の賞、それがない場合は続く賞、を受賞した銘柄を取り上げています。
テキーラは定義が厳しく、メキシコでしか製造されません。
ただし原料としてテキーラと同じくアガベ(リュウゼツラン)を使用したアガベスピリッツも、同じカテゴリとして扱われることもあります。
また、熟成期間によって、ブランコ、レポサド、アネホと種類が変わり、一般的には熟成期間の長い方が価値も高くなる傾向にあります。
そこで、公平を期すために種類ごと別々に評価を行うコンペティションもあります。
ただし、テキーラ自体のエントリーもそれほど多くないので細分化すべきかは悩みどころかと思います。
ISC2021(テキーラ)
カテゴリ:Tequila
エントリー数:59銘柄
ISCにおいてテキーラは他の四大スピリッツと比べると少ない出品数となっています。
最高位の「Trophy」を獲得したのは1銘柄のみとなりました。
■Expresiones del Corazon George T Stagg Anejo
Company:Sazerac Company
Medal:Trophy
バーボン樽で22ヶ月熟成されたアネホです。
フルーティーさを感じるハーブの香りにシナモンの味わいが特徴です。
残念ながら日本で手に入れるのは難しそうです。
IWSC2021(テキーラ)
カテゴリ:Spirits(Style:Tequila & Agave spirits)
エントリー数:75銘柄
IWSCのスピリッツカテゴリのうち、テキーラは「Tequila & Agave spirits」に分類されています。
ISC同様に四大スピリッツの中では最も少ないエントリー数となっています。
その中で最高の評価である「Gold Outstanding(Trophy)」に選出されたのは1銘柄でした。
■El TESORO Paradiso Tequila
Company:El Tesoro
Medal:Trophy
ブランドサイト
フレッシュなオレンジとナツメグの香り、バニラとバラ、リンゴの深い味わい、それらの複雑な香味が甘味とスパイスの良いバランスで実現されている点が高く評価されています。
フレンチオークのコニャック樽で5年間熟成されたエクストラアネホとなっています。
SFWSC2021(テキーラ)
クラス:Silver/Gold Tequila・Reposado Tequila・Anejo Tequila
エントリー数:178銘柄(Silver/Gold:65, Reposado:58, Anejo:55)
SFWSにおいてテキーラは、シルバー/ゴールド、レポサド、アネホの3クラスに分類されています。
他の四大スピリッツ同様に最高位のPlatinumはありませんでした。
続くDouble Goldは16銘柄(Silver/Gold:6, Reposado:5, Anejo:5)でした。
カテゴリごとの最高の銘柄(Best Of Class)を紹介します。
■Calle 23 Tequila Blanco Criollo
Company:Calle
Medal:Double Gold(Best Silver/Gold Tequila)
ブランドサイト
Calle23はフランス生まれのソフィー・デコベック氏が、伝統的なテキーラ製造方法に生化学・生物工学の知識を取り込み、新しい手法で造られるテキーラです。
ベストオブカテゴリを受賞したCriolloは限定品となっていますが、Calle23 Tequila BlancoとCalle23 Tequila AnejoもDouble Goldを受賞しています。
残念ながら日本で手に入れるのは難しそうです。
■Cierto Reserve Collection Reposado Tequila
Company:Cierto
Medal:Double Gold(Best Reposado Tequila)
ブランドサイト
Ciertoは非常に多くの賞を受賞している実績あるテキーラブランドとなっており、「世界最高のテキーラ」と呼ばれています。
残念ながら日本で手に入れるのは難しそうです。
■El TESORO Anejo Tequila
Company:El Tesoro
Medal:Double Gold(Best Anejo Tequila)
ブランドサイト
バーボン樽で2~3年間熟成させたテキーラアネホです。
ジャスミンの香りにアガベの甘味、オークの風味がマッチしているようです。
IWSC2021で同ブランドのParadiso Tequilaが最高位のTrophyを受賞しており、実力の高さがうかがえます。
TWSC2021(テキーラ)
カテゴリ:テキーラ
エントリー数:28銘柄
日本で唯一のスピリッツ品評会TWSCでは、テキーラは28銘柄のエントリーとなりました。
最高の評価である「最高金賞(Superior Gold)」には1銘柄が選ばれています。
■El Fogonero Anejo
Company:De Agave
Medal:最高金賞
オーク樽で1年間熟成されたテキーラアネホ。
ハーブ、スパイスの香りに柑橘類のフレッシュな香りがマッチしています。口当たりはまろやかで蜂蜜を思わせる重厚感のある味わいが特徴です。
ラムの受賞銘柄
2021年のISC, IWSC, SFWSC, TWSCにおける「ラム」の受賞銘柄をご紹介します。
各コンペティションでの最高位の賞、それがない場合は続く賞、を受賞した銘柄を取り上げています。
ラムは色により、ホワイトラム、ゴールドラム、ダークラムと種類が分かれます。
テキーラ同様にそれほどエントリー数も多くないので、どこまで細分化すべきかが悩みどころです。
ISC2021(ラム)
カテゴリ:Rum & Cane Spirits
エントリー数:146銘柄
ISCにおいてラムは「Rum & Cane Spirits」というカテゴリに分類されます。
“Cane”はサトウキビの意味で、ラム同様にサトウキビを原料にしたスピリッツも含まれます。
ラムは146エントリーとなり、最高位の「Trophy」に1銘柄、続く「Double Gold」に2銘柄が選出されていますが、なんといずれもフォースクエア蒸溜所のラムになっています。
ただし、残念ながらいずれも日本で手に入れるのは難しそうです。
■Foursquare Redoutable Rum
Company:Foursquare Rum Distillery
Medal:Trophy
■Foursquare 2008 Rum
Company:Foursquare Rum Distillery
Medal:Double Gold
■Foursquare Sassafras Rum
Company:Foursquare Rum Distillery
Medal:Double Gold
IWSC2021(ラム)
カテゴリ:Spirits(Style:Rum)
エントリー数:208銘柄
IWSCのスピリッツ部門、スタイル「ラム」では208銘柄がエントリーしました。
その中で「Gold Outstanding(Trophy)」に選出されたのは1銘柄となりました。
■Depaz VSOP Rum
Company:Depaz Distillery
Medal:Trophy
オーク樽で7年間熟成されたラムです。
チョコレートやローストした果実、バニラの香味が特徴。
複雑な香りに甘い味わいを感じるフルボディで深い味わいが評価されています。
SFWSC2021(ラム)
クラス:White Rum・Gold Rum・Extra-Aged Rum
エントリー数:129銘柄(White:21, Dark/Gold:50, Extra-Aged Rum:58)
SFWSでは、ラムはWhite Rum、Gold Rum、Extra-Aged Rumの3カテゴリに分類されています。
賞の分布は他のスピリッツと同様ですが、最高位のPlatinumはなく、続くDouble Goldは28銘柄(White:3, Dark/Gold:6, Extra-Aged Rum:19)となりました。
Best Of Classに選出された銘柄をご紹介します。
■Hidden Harbor
Company:Hidden Harbor
Medal:Double Gold(Best White Rum)
ダイキリをはじめ様々なカクテルのベースとして使用するために造られたホワイトラムです。
南国を思わせるラベルも良い印象です。
残念ながら日本で手に入れるのは難しそうです。
■Zaya Gran Reserva Rum
Company:Zaya
Medal:Double Gold(Best Dark/Gold Rum)
ブランドサイト
ドライフルーツとキャラメル様の甘い香りにスパイスの効いた味わいが特徴のダークラムです。
■Appleton Estate 8 Years old Rum
Company:CT Spirits
Medal:Double Gold(Best Extra-Aged Rum)
1749年に創業されたジャマイカで最も歴史のあるラムメーカー「アプルトン」が造るダークラムです。
12年や15年など同ブランドで別銘柄のラムもDouble Goldに選ばれていますが、ベストオブカテゴリを獲得したのは8年のものでした。
TWSC2021(ラム)
カテゴリ:ラム
エントリー数:28銘柄
日本の唯一のスピリッツ品評会TWSCでは、ラムの出品数はテキーラと同じ28エントリーとなりました。
その中で最高の評価である「最高金賞(Superior Gold)」には1銘柄が選ばれています。
■Appleton Estate 21 Years Old
Company:CT Spirits
Medal:最高金賞
1749年に創業されたジャマイカで最も歴史のあるラムメーカー「アプルトン」が造るダークラムです。
SFWSCでは8年のものがDouble Goldを受賞しており、実力の高さがうかがえます。
最後に
この記事では、ISC, IWSC, SFWSC, TWSCの2021年における四大スピリッツ(ジン、ウォッカ、テキーラ、ラム)受賞銘柄をご紹介してきました。
プロの目線で品質の高さを評価されたお酒を是非試してみてください!
また、銘柄紹介の本筋とはそれますが、コンペティションごとに賞の与え方に特徴はあるものの、最も評価の高い銘柄として各スピリッツ1~3銘柄が選ばれるようになっていることが分かりました。
個人的な感想ですが、受賞銘柄を確認するうえでISCは非常にわかりやすく、逆にSFWSCは細分化されすぎてわかりづらい印象は受けました。
TWSCはカテゴリによっては出品数がかなり少ないことがきになりますが、日本に居ても受賞銘柄が手に入りやすいという点が他のコンペティションと比べ嬉しいところですね。
今回は四大スピリッツの受賞銘柄をご紹介してきましたが、ウイスキーやビール、ワインなど他の受賞銘柄についても今後取り上げる予定ですので、その際は是非ご覧ください。
また、2022年以降も各コンペティション結果を追っていきたいと思いますのでよろしくお願い致します。